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旅行当日でも申込可能! 高速料金が半額以下に!? 深夜&休日割引よりおトクなETC割引「ドラ割」「速旅」の使い方とは

申込みは利用直前でもOKだがETCカード番号は必須

 NEXCO西日本の「みち旅」では、「ぎゅぎゅっと九州まんきつドライブパス」の使い勝手がよさそうです。

 3日間または4日間の利用が可能な「九州全域乗り放題プラン」のほか、2日間の利用が可能な「北部九州乗り放題プラン」「西部九州乗り放題プラン」「南部九州乗り放題プラン」が用意され、旅行スケジュールや訪ねたい観光地に応じて選ぶことができます。

NEXCO中日本の「速旅」。ユーザー登録が必要で、さらに事前にウェブサイトで利用日を指定する必要がある
NEXCO中日本の「速旅」。ユーザー登録が必要で、さらに事前にウェブサイトで利用日を指定する必要がある

 こちらの商品は発着地の指定がない「周遊タイプ」のみの発売で、料金は「九州全域」が3日間の利用で7900円、4日間の利用で8900円と、とてもリーズナブル。他の3つのプランは2日間の利用で5600円から6300円です。

 一方、このETC割引プランには“裏技”的な使い方もあります。それは出発地と目的地を単純に往復する旅程で、あえてETC割引プランを利用するというものです。

 たとえばNEXCO西日本が発売する「えひめ南予きずな博ドライブパス」の「関西発着プラン」は3日間の利用で7800円(本四架橋の通行料金除く)です。名神・京都東ICから、このプランの周遊エリア内の松山道・松山ICまで瀬戸中央自動車道経由で走ると、NEXCO西日本管轄の高速道路料金は休日(ETC休日割引)5200円、平日(通常料金)6800円。よって往復では1万400円から1万3600円となります。つまりこのプランを利用すれば、単純に往復するよりも大幅に安くなるのです。

※ ※ ※

 このように使い方によっては大きなメリットがあるETC割引プランですが、注意点もあります。

 まず「エリア内周遊+発着タイプ」の場合、出発や帰着が深夜、早朝で、周遊エリアでの利用がわずかである場合は、「ETC深夜割引」「ETC休日割引」など一般のETC割引のほうが安価になる可能性があります。そのため利用にあたっては、旅行スケジュールに合わせた事前のシミュレーションが不可欠です。

 つぎに発着エリアに含まれないICから高速道路に入り、発着エリアを通過して周遊エリアに向かう場合、そのままの“通し利用”ではプランの適用外になるケースがあります。これは商品によっても、また同じ商品でも利用する高速道路により適用の有無があるなど、複雑です。申し込み時に確認しましょう。

 また申し込みは利用直前でも大丈夫ですが、プランによっては発着エリアと周遊エリアを個別に選べること、またETCカード番号など、入力項目はかなり多くなることから、「移動中にクルマを止めて申し込み」だと選択ミス、入力ミスが生じるおそれもあります。自宅など、落ち着いた環境で申し込み、申し込み後に送られてくるメールの内容を必ず確認しましょう。

 高速道路料金を大きく節約できるETC割引プランを上手に使い、浮いたお金をグルメやお土産に、ぜひ有効活用してください。

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