世界初公開されたフォード新型「マスタング」に500馬力の最狂モデルが追加!? 21年ぶりに登場した「ダークホース」とは?
サーキット専用の「ダークホースR/S」も用意
米国Ford(フォード)は2022年9月14日、新型「MUSTANG(マスタング)」を世界初公開しました。
初代登場から58年という歴史を持つマスタングは、現在でも世界的に人気が高いスポーツモデルです。
2022年4月には、マスタングは「2014年以来7年連続で、世界でもっとも売れているスポーツクーペ」という称号を得ています。
今回登場した新型マスタングは、初代から数えて7代目となるモデルです。そんな新型マスタングに追加されたスペシャルモデルが新型「Mustang Dark Horse(マスタング・ダークホース)」となります。
新型マスタング・ダークホースは、21年ぶりに設定された「マスタング・パフォーマンスシリーズ」です。
公道走行可能なマスタング・ダークホースは、500馬力を発生する新開発5リッターV型8気筒「コヨーテ」エンジンを搭載。通常の新型マスタングとは異なるエアロパーツやアップグレードされたソフトウェアとハードウェア、チューニングされた6速MTなどが設定されています。トランスミッションはスポーツパドルシフトを備えた10速ATも選択できます。
ボンネット上にはインテークが設けられ、ダークホースならではのスタイリングを実現しています。
さらにこの新型マスタング・ダークホースをベースとしたサーキット専用モデル「マスタング・ダークホースS」および「マスタング・ダークホースR」も設定されます。
マスタング・ダークホースSは、公道走行可能なマスタング ダーク ホースの生産車両を簡素化したバージョンとして、モータースポーツ向けになっています。トリム ピースがすべて取り外され、内部には、FIA 認定のセーフティケージ、セーフティ ット、セーフティ ベルト付きのレースシート、クイックディスコネクト付きのレースステアリングホイールなどが設定されます。
またマスタング・ダークホースRは本格的なレース仕様となります。
フォード・モーターカンパニーの CEO であるジム・ファーリー氏は「新型マスタングの発表で、私たちは顧客を驚かせましたが、V8スポーツカーのスリルと興奮をまだ求めている日常の顧客の手に、新しいレベルのパフォーマンス、スタイリング、アメリカのエンジニアリングをもたらすサーキット対応の新型マスタングで再び驚かせるつもりです」とコメントしています。
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初代マスタングは、1964年4月に開催されたニューヨーク万国博覧会で世界初公開された2ドアクーペ、およびオープンモデルで、登場以来すでに58年という長い歴史を持っています。
低価格でコンパクト、そして「フルチョイスシステム」と呼ばれる多数のオプションを設定し、自分好みの1台に仕上げられる販売手法も相まって、初代マスタングは大ヒットとなりました。
以来、1974年に登場した2代目、1979年登場の3代目、1994年に登場した4代目、2005年登場の5代目、2015年登場の6代目と進化を続けてきました。
日本でもフォード・ジャパンが輸入販売、2016年9月にフォード・ジャパンが撤退するまでは多くのマスタングが日本で販売されました。現行型となる6代目マスタングは2014年10月に登場、歴代マスタングとしては初めて右ハンドル車も設定されました。