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これが最後のR8! アウディ「R8 GT」登場 620馬力V10エンジン搭載の後輪駆動クーペ

5.2リッターV10自然吸気は620馬力で最高速度320km/h

 独の高性能ブランド、AUDI SPORT GmbH(アウディスポーツ)は2022年10月4日、「R8 Coupe V10 GT RWD(R8クーペ V10 GT RWD=R8 GT)」を欧州で発表しました。

欧州で登場したアウディ「R8クーペ V10 GT RWD」
欧州で登場したアウディ「R8クーペ V10 GT RWD」

 今回登場したR8 GTは、5.2リッターV型10気筒自然吸気エンジンを搭載。最高出力が620馬力、最大トルクは565Nmに引き上げられているのが特徴です。

 トランスミッションは7速DCTでR8GT専用にギア比の変更とチューニングがされています。RWDという車名のとおり後輪駆動です。その結果、R8 GTは0−100km/h加速は3.4秒、0−200km/h加速は10.1秒、最高速度は320km/hというパフォーマンスを発揮します。

 車両重量は、従来の「R8クーペV10パフォーマンスRWD」と比較して20kg軽量化。乾燥重量は1570kgを実現しています。また20インチ10スポークホイールにはミシュランの「パイロットスポーツカップ2」タイヤが装着されます。

 ブレーキシステムはセラミックブレーキを標準装備。またR8バケットシートや、CFRP製のアンチロールバーを備えたパフォーマンス・スポーツ・サスペンションも装備されています。

 また7段階に調整可能なリアのトラクションコントロール・システムが新たに搭載されました。「トルク・リア・ドライブ」と呼ばれるモードを実装し、設定により後輪の滑りやすさを変更できます。

 R8 GTは、他のモデルと差別化するために専用パーツが装備されます。リアには「R8 GT」とレタリングが施され、エンブレムはすべてブラックで統一。フロントスプリッター、フリック、サイドスカートカバー、リアバンパー側面のエレメント、ディフューザー、グースネックサスペンション付きリアウイングで構成された、風洞実験によって開発されたカーボンエアロキットは空力効率を向上させます。

 ボディカラーは先代同様マットな「スズカグレー」を用意。さらにタンゴロットメタリックとデイトナグレーメタリックも用意されます。

 R8 GTは、世界333台限定モデルです。ドイツでの価格は22万5000ユーロ(日本円で約3223万円)からとなっています。日本での展開は未定です。

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 R8は、2023年に生産を終了する予定で、今回登場したR8 GTが最後のモデルとなる予定です。今後EV化された後継モデルが2025年以降に発売される見込みとなっています。

 R8は、初代が2006年に登場した2ドア2シータークーペ、並びに2シーターオープンスポーツモデルです。現行型は2016年に登場した2代目モデルとなります。

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