VAGUE(ヴァーグ)

“マニュアル車っぽさ”が爽快! 使いこなして釣りを広げる最新ベイトリールの世界

ベイトリールを使う理由は「楽しいから」

 ベイトキャスティングリール(ベイト)をメインで使っていると、「軽いルアーでもスピニングを使わないんですか?」とよく聞かれます。

 軽量リグをロングキャストし効率よく釣りをするには、スピニングの方が向いているとわかってはいるものの、多少の無理はしてでも「使っていたい」と思わせてくれる魔力がベイトにはあります。

スプールを強固なフレームで包み、ハンドルと平行に交わるギアで駆動することで高い剛性感を得るベイトキャスティングリール。写真はシマノのバーサタイルモデル「メタ二ウムシャローエディションHG RIGHT」(5万930円、消費税込み以下同)
スプールを強固なフレームで包み、ハンドルと平行に交わるギアで駆動することで高い剛性感を得るベイトキャスティングリール。写真はシマノのバーサタイルモデル「メタ二ウムシャローエディションHG RIGHT」(5万930円、消費税込み以下同)

●ソリッドな感覚とシンプルな操作感が魅力

 ベイトの魅力はその構造的特徴にあります。第1に、スプールをフレーム内に納めた高剛性体であること。第2にラインを放出時と同じ角度で巻き取るため糸ヨレが皆無なこと。この2つの要素がベイトらしいダイレクトな操作感を生んでくれます。

「投げ方が難しい」と言われますが、身につけてしまえばライントラブルから一気に開放されるため、むしろストレスは少なめ。

 また、スピニングでキャストする場合、ラインを垂らす長さとベールの位置を合わせる必要がありますが、ベイトは好みの垂らしまで巻いたら、クラッチを切って即キャストが可能。このシンプルさも多くのアングラーに愛されている理由の一つです。

写真左から、ベイトフィネスのダイワ「アルファス AIR TW 8.6R」(4万8400円)、汎用性の高いシマノ「メタ二ウムシャローエディションHG RIGHT」(5万930円)、パワーゲームにも対応するAbuGarcia「ZENON BEAST9」(4万7850円)
写真左から、ベイトフィネスのダイワ「アルファス AIR TW 8.6R」(4万8400円)、汎用性の高いシマノ「メタ二ウムシャローエディションHG RIGHT」(5万930円)、パワーゲームにも対応するAbuGarcia「ZENON BEAST9」(4万7850円)

●サイズはおおむね3種類

 スピニングほどではありませんが、ベイトにもサイズの選択肢があります。大雑把に分けると小さい順に「ベイトフィネス型」「バーサタイル型(=汎用)」「パワーゲーム型」となります。

 最小サイズが繊細さ(fineness)を追求した「ベイトフィネス」モデル。近年急激に進化しているカテゴリで、部品の精度向上やスプールの軽量化により、スピニングでしか投げられなかった1g程度の軽量ルアーでも十分な飛距離を叩き出し、小さなルアーでも太いラインを使った強いゲームを可能としました。

「バーサタイル」は文字通り汎用性を追求したモデルで、1/4〜3/4oz(約7〜21g)程度といった、幅広いルアーを扱うのが得意。最初の1台としてオススメしたいカテゴリです。

「パワーゲーム型」は、1/2oz(約14g)以上のルアーやビッグベイトの使用をはじめ、大型魚とのファイトを想定したモデル。多くは太いラインを大量にストックできるようデザインされ、ハンドルも長めのパワータイプが装備されているのが特徴です。

Next右巻きか左巻きか、それが“ベイトのハンドル問題”
Gallery 【画像】爽快感を味わえるベイトキャスティングリールを見る(11枚)
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