日本一エレガントなビールグラスで日本初のラグジュアリービールをいただく、フレンチな午後
ビールとフレンチの、ラグジュアリーな出会い
ビールといえば、喉ごしを楽しんだり、渇きをいやしたり、揚げ物・焼き物といったくっきりとした味わいのフードと合わせたりすることが多いもの。その反面、繊細な料理とは合わせにくい、そんな風に思いこんでいないでしょうか。
でも、実はあるんです。フレンチや懐石、寿司といったデリケートな味わいの料理と一緒に楽しめるビールが。「ROCOCO Tokyo WHITE」は、国内メーカーが提案する日本初のラグジュアリービール。ミシュランの星つきレストランや有名ソムリエたちにもその味わいが認められ、ファインダイニングを中心に、現在は国内約400店舗で提供されています。
麻布十番のフレンチレストラン「ALLE(アリエ)」もそのひとつ。そこで、「ROCOCO Tokyo WHITE」のために考案された、この日限りの特別なランチコースで、ラグジュアリービールと極上フレンチのマリアージュを堪能してきました。

シャンパーニュに匹敵するビールを
2018年に誕生して以来、複雑で繊細な味わいを魅力とする料理と相性が抜群だと、食通たちを唸らせてきた「ROCOCO Tokyo WHITE」。小売りはされておらず、ファインダイニングでの提供とオンライン販売のみの展開なので、限られた人だけが楽しんできた味といえるでしょう。
まずは、「ROCOCO」を最高の状態でいただくためにデザインされた特製グラスで乾杯。極うすグラスをはじめプロが使うテーブルウェアーを広く手がけるメーカー、木村硝子店とのコラボレーションによって生まれたのは、スロバキアでハンドメイドされた、ステムが細長い優美なグラス「ROCOCO Tokyo GLASS」。ブランドのシンボルであるサークルエレメントがさりげなく配されています。
そこに黄金のスパークリングな液体が注がれるのを見ているだけでも気分が上がるというもの。それでは、さっそくひと口。味はシャンパーニュのようにフレッシュでフルーティ。エキソティックフルーツを思わせる優しい甘みが程良い余韻を残します。後味は雑味が全くなくクリア。

開発時には、料理人やソムリエ、美食家たちのアドバイスを受けたというだけあり、味わいのバランスが実に見事です。白ビールと呼ばれるものには、オレンジピールやコリアンダーを加えているものもありますが、こちらは無添加。原材料は麦芽とホップ、富士山の伏流水のみ。厳選された材料だから、驚くほど豊かな風味が生まれるのです。

ランチョンの主催者であり、メゾン・ロココ株式会社代表取締役社長の若林洋平さんは、ビール開発のきっかけについてこう話します。
「ビールのポジショニングを上げようということで生まれたのが『ROCOCO』。取り扱いいただくパートナーレストランには、必ず白ワイン用のグラスで提供していただくようお願いしていますが、理想的なグラスで飲んでいただくために専用グラスも開発しました。ラグジュアリービールを体現するのがこの『日本一エレガントなビールグラス』です」
ボウル型の形状が豊かな芳香を逃さず、薄い飲み口はスムーズなテイストを損なわないあたりに、さすがのこだわりを感じます。
この日、「ROCOCO」をよく知る「ALLE(アリエ)」の原島忠士シェフが用意してくれたのは、アミューズから小菓子までの全6皿。唐辛子やパースニップと合わせた江戸前カマスや、えびせんを纏った舞鶴産天然フグのフリットと一緒にいただくと、白身魚の繊細な甘さ、スパイスやえびの風味を引き立て、食材の味をいっそう楽しませてくれます。メインの肉料理である群馬のくちどけ加藤ポークを使ったひと皿では、とろけるような肉のうま味や添えてあるアンティーブのオレンジ煮とのマリアージュが抜群。デザートは、川越産のサツマイモを使った「いもんぶらん」。
「ROCOCO」のシルクのような口当たりは、ポテトを使ったクリームの滑らかなテクスチャーや、優しい甘さを邪魔することなく溶け合います。口に含むたびに感じられる酵母の香りと味わいは、食後の焼き菓子の芳ばしいともぴったりでした。
炭酸ガスを充填せず天然酵母の泡のみが活かされているので、シャンパーニュのように発泡が繊細。お料理の味や風味を押し流してしまわず、食材のテクスチャーを台無しにしないところにも、食中酒としての魅力を感じました。
「ヒーローは『ROCOCO』ではなく、あくまでお料理。クラフトビールは飲み物そのものの個性を強調していますが、ラグジュアリービールである『ROCOCO』は、ワインのようにお料理の味を引き立てます」と若林さん。「シャンパン以外の選択肢として乾杯の際に食前酒に、さらには食中酒としても、デザートに合わせて食後酒としてもいただけると思います」
「ファインダイニングでもビールを楽しみたい人がいるはず」とレストランの格に相応しいビール=ラグジュアリービールの開発を決意した若林さんは、カナダ人、アメリカ人のパートナーと共に事業をスタート。「ジャパンメイドは、世界で評価が高い。だから、日本から発信し、自分が世界一と信じる日本の食文化に貢献したかった」と話します。
さらに、「人生は、スペシャルモーメントの積み重ねでスペシャルになる。『ROCOCO』でそのお手伝いができたら」と若林さん。「ROCOCO」と美味しいお料理、そして楽しいおしゃべりで、まさにスペシャルなひとときを過ごすことが出来ました。