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荷物をガンガン積めて最長100kmの電動アシスト! “乗り物を革新しそうなe-カーゴバイク”の実力とは

クルマの代替手段にもなるe-カーゴバイク

 極太タイヤを装着した電動アシストつきの折りたたみ式e-Bike「MATE X」で注目を集めるブランド・MATE.BIKE(メイトバイク)が新たに発表したのは、荷物を積めるボックスをフロントに装備した“e-カーゴバイク”でした。

自転車先進国であるデンマークのカルチャーにインスピレーションを受け、ドイツで技術開発されてイタリアで生産される「MATE SUV」
自転車先進国であるデンマークのカルチャーにインスピレーションを受け、ドイツで技術開発されてイタリアで生産される「MATE SUV」

 フロント2輪、リア1輪の3輪構造となる新型のモデル名は、ズバリ「MATE SUV」。自転車先進国であるデンマーク生まれのブランドらしい先進的なつくりで、2023年末ごろの世界同時発売を予定しています。

 そんな「MATE SUV」の可能性について、MATE.BIKEの国内販売を手がける株式会社TeamMate.の成清麻衣子さんは次のように話します。

「『MATE SUV』は、クルマの代替手段としてMATE.BIKEが提案する新たなモビリティです。日本国内において、e-カーゴバイクは都市部だけでなく郊外での移動手段として、また、デリバリーなどのプロユースにおいても可能性があると感じています。クルマやバイクに代わる新たな移動手段になるでしょう」

 フロントにボックスを装備したカーゴバイクは、デンマークでは普及している乗り物。それに電動アシスト機構を組み合わせることで、荷物を積んでの移動が飛躍的に楽になります。

 また現在、免許返納後の高齢者の移動手段の確保が社会的に大きな課題となっていますが、3輪で安定して走れて荷物も積載できる「MATE SUV」は、そうした課題を解決する有力な選択肢ともなり得ます。

●4G通信との接続機能も搭載した先進的な乗り物

「MATE SUV」のスペックや価格、発売日などの詳細情報は、今後、公式WEBサイトやSNSなどで順次公開されていくといいます。

 そんな中、現在、判明している情報は、出力250Wのブローゼ社製モーターを搭載し、約100kmのアシスト走行が可能なバッテリーを搭載していること。日本国内では電動アシスト自転車と同じ法区分で販売されるとのことで、アシスト可能な速度は24km/hまでとなります。

 組み立て型のモジュール式デザインを採用し、用途に合わせて内装を選べるボックスや全天候型ルーフ、オフロード対応タイヤなど多彩なオプションも用意される見込み。

 ボックス部には衝撃吸収素材が使われ、航空宇宙グレードのアルミニウムフレームとの組み合わせで安全性もかなり高そう。デンマークではボックス部分に子どもなどを載せる使われ方もすることを見込んでいるためです。

 また、位置情報のリアルタイム追跡と盗難防止のための4G通信接続を導入し、スマートフォンからアクセスして防犯アラートやルートプランニングのカスタマイズなどもおこなえるのだとか。e-Bikeの枠を超えた先進的な乗り物としても注目を集めそうです。

 ちなみに「MATE SUV」は、ドイツデザイン評議会「The German Design Council」が主催するドイツの国際的なデザイン賞「GERMAN DESIGN AWARD 2023」において、最優秀賞となるGOLDを受賞。革新的なデザインワークだけでなく、クルマの代替手段として二酸化炭素を排出しない環境配慮型の乗り物というコンセプトや開発背景などが高く評価されているようです。

 自転車先進国であるデンマークのカルチャーにインスピレーションを受け、ドイツで技術開発され、イタリアで生産される「MATE SUV」。新たなモビリティとしてライフスタイルを革新するのはもちろんのこと、これまでにない移動体験を提供してくれそうです。

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