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4月から各社値上げ タイヤの値段はなぜさまざま? 後悔しない夏タイヤの選び方とは

多くのタイヤメーカーが2023年4月から出荷価格を値上げ

 電気や食料など、いま生活に関するさまざまな物価が高騰しています。

 そんななか、市販用タイヤも各メーカーが価格の引き上げをおこなうと発表しています。

 その動向を見てみると、ブリヂストンは夏タイヤを2023年4月、冬タイヤを同年7月から6%から8%、住友ゴム(ダンロップ/ファルケン)も夏タイヤを同年4月、冬タイヤを同年7月から最大8%、横浜ゴム(ヨコハマ)は夏タイヤを同年4月、冬タイヤを同年8月から平均7%、TOYO TIRES(トーヨータイヤ)は夏タイヤを同年4月から、冬タイヤを同年7月から最大8%、日本ミシュランタイヤ(ミシュラン/BFグッドリッチ)は夏冬タイヤを同年5月から4%から7%、それぞれタイヤのメーカー出荷価格を値上げすると発表しています。

2023年4月から、各社はタイヤのメーカー出荷価格を値上げすると発表している
2023年4月から、各社はタイヤのメーカー出荷価格を値上げすると発表している

 その理由は、タイヤ原材料費の価格高騰、また生産や供給に関わるエネルギー費などが高値で推移していることだといいます。

 タイヤの価格はそのほとんどがオープン価格となっているため、値上げがわかりにくい商品のひとつではありますが、そろそろスタッドレスタイヤから夏タイヤに履き替える時期となるいま、値上げ前のこの機会に、夏タイヤを新品にするという選択肢もあります。

 では、新しいタイヤに交換するタイミングはどんなときなのでしょうか。

 タイヤは溝が浅くなると、高速道路でのハイドロプレーニング現象を起こしやすくなります。安全性を優先すれば、溝深さが4mm以下になっていたら新しいタイヤに交換したほうがいいでしょう。

 また製造から6年以上経ったタイヤも、ゴムが硬くなってウエットグリップが落ちている可能性があるし、乗り心地が硬くなり、溝が減っていると騒音も大きくなっている可能性もあるため、安全性と快適性のためには新品に換えることをお勧めします。

 溝深さも十分ある、製造からまだ6年経ってない、という条件が揃っていても、大きな傷があったりゴムがひび割れていたりするタイヤは、新品に交換することを考えたほうがいいです。それは空気が漏れやすいとか、突然バーストする危険性もあるからです。タイヤを履き替えるこのタイミングで、そのあたりもチェックしておきましょう。

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