最強V12エンジンを搭載する ロールス・ロイス「レイス」の最終モデル「ブラック・アロー」が世界限定12台で登場
世界12台限定モデルはすでに完売
英国ロールス・ロイス・モーターカーズは2023年3月20日、同社の最高級クーペモデル「Wraith(レイス)」にV型12気筒エンジンを搭載する最後の限定車「 Black Badge Wraith Black Arrow(ブラックバッジ・レイス・ブラック・アロー)」を欧州で発表しました。
レイスは2013年に登場した4シーターの最高級2ドアクーペです。1938年に登場した同社の車名を、およそ75年ぶりに復活させたことで話題となりました。
今回登場した限定車、ブラックバッジ・レイス・ブラック・アローは、レイスの最終モデルとなります。世界でわずか12台限定となるこのモデルはすでに完売しているといいます。
エクステリアは、セレブレーション・シルバーとブラック・ダイヤモンドのツートーンで彩られ、フルカラーグラデーションのグラディエントペイントを特徴としています。ガラスを入れた「クリスタルペイント」オーバーレイヤーが適用され、12時間以上かけて磨かれた高光沢ラッカーの下で光り輝く繊細なテクスチャーが美しさを放ちます。
これらの仕上げを実現するには、メーカーのエンジニア、職人、デザイナーのビスポーク コレクティブがロールスロイスの基準にふさわしい結果を達成するまでに、18か月の表面テストと開発を行ったといいます。グラデーションペイントは、ロールスロイスがこれまでに作成した中で最も技術的に複雑な塗料のひとつといえます。
インテリアは、特別に開発された新たな素材が使われています。アームレストやシートガセット、トランスミッショントンネル、ドアのディテール、ドアパニエ、ダッシュボード下部パネルはすべて「クラブレザー」で仕上げられています。意図的に光沢を増し、さらに深い黒の配色がマットなロールスロイスのナチュラルグレインブラックとの微妙なコントラストを生み出しています。
また天井には、2117個の光ファイバーが散りばめられた「ビスポーク・スターライト・ヘッドライナー」を装備。またインテリアドアパネルには320個のパーツの寄木細工が組み込まれています。