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なぜiPhoneユーザーなのにアップル純正地図アプリ「マップ」を使わない? 8割がグーグルマップを使っている理由とは?

若い世代ほどアップルマップの利用率が高いといわれている

 日本は世界でも有数の“iOS大国”です。

 電車内で操作しているスマホの半数以上は、間違いなくiPhoneを使っています。そこからも日本人がiPhoneをいかに好んでいるのかが推察できます。

 それなのに、どういうわけか地図はiPhoneに標準で付いているマップ機能は使わず、Googleマップやその他のアプリを使う人が多いと言われます。

 ある調査によれば、iPhoneでグーグルマップを使っている人は全体の8割近いのに対し、Appleマップは4割足らずしかないというのです。これはどうしてなのでしょうか。

iPhoneの標準マップとして搭載されているアップル「マップ」。ディスプレイオーディオのCarPlayでも使うことができる
iPhoneの標準マップとして搭載されているアップル「マップ」。ディスプレイオーディオのCarPlayでも使うことができる

 アップルの地図アプリ「マップ」が登場したのは2012年のことでした。

 当時はiPhone専用の地図アプリとして鳴り物入りで登場しましたが、フタを開けるとあちこちでバグによる間違いが表示される現象が発生。

 私の体験でもとくにひどいと思ったのが、地図の縮尺をを変えると対象施設名が変わってしまっていたこと。そんな地図アプリは初めての経験でした。こうしたことが世界中で発生していたわけです。

 これに嫌気がさし、日本では当時ゼンリンのデータベースを使っていた「Googleマップ」を使い始めた人は相当数いたようです。

 しかも、アップルが対策を図っている間に新たな地図アプリが相次いで登場し、その中には「Yahoo!カーナビ」のように、日本人に合わせて使いやすくしたアプリも含まれます。つまり、この時の経験が今もなお尾を引いて、アップルマップを避けてしまいがちになってしまったようなのです。

 一方で、若い世代はアップルマップの利用率が高いとも言われます。

 これはこうした過去の経験がなく、使ってみたら素直に便利だったからと推測されます。言い換えれば、これは過去のような不具合はほとんどなくなっていることを表していると言っていいでしょう。

 実際に使ってみると、アップルマップは多彩な機能を備えているにも関わらず、サクサクとスムーズに動作します。

 また地図の表現力でも、個人的にはグーグルマップを上回る美しさだと感じています。

 それらを踏まえれば、普通に使っている分にはもはや過去のイメージは完全に払拭されていると考えていいと思います。

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