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人気のスポーツバイク・ホンダ「ダックス125」の「魅力と欠点」3か月愛用したオーナーのジャッジとは

乗ってみて感心した“走りの楽しさ”

 2022年9月に発売されたホンダの小型スポーツバイク「ダックス125」。発売以来、大いに注目され、今も納車まで数か月は待つといわれるほどの人気モデルですが、幸いなことに、僕は2022年末、パールカデットグレーのダックス125を購入することができました。

 それから3か月、ダックスといっしょに暮らしてみて感じたことを書いてみたいと思います。

ホンダの人気2022年末にホンダ「ダックス125」を自宅ガレージに迎え入れてから3か月あまり。オーナーが人気バイクと過ごして感じた魅力と欠点とは?
ホンダの人気2022年末にホンダ「ダックス125」を自宅ガレージに迎え入れてから3か月あまり。オーナーが人気バイクと過ごして感じた魅力と欠点とは?

 ダックスに乗るといつも感じるのが、その注目度の高さ。特に40歳代や50歳代(つまり筆者と同世代)の男性からの人気は圧倒的です。走っていても視線を感じますが、ガソリンスタンドやコンビニなどで停まると、かなりの確率で話しかけられます。

 なかでも多いのが「昔、これ(「DAX50」)乗ってて……」という昔話パターン。一方で、意外にも「これ、なんていうバイクなの?」という人も少なくありません。つまり、昔のダックスを知らなくても、純粋にこのダックス125のデザインに惹かれて声をかける人も結構いるんだなぁと。またグレーのカラーについては、「これいい色ですねー」と褒められることも多いですね。

 僕も最初はそのデザインにひと目ぼれしたのですが、乗ってみて感心したのが“走りの楽しさ”です。その理由のひとつがエンジン。「スーパーカブ」系でおなじみの4ストローク125cc単気筒エンジンですが、低回転域からモリモリのトルクと軽やかに伸びていく高回転域が気持ちいい。ギアは4速しかないんだけど、守備範囲の広いエンジンのおかげで速い・ラク・楽しいの3拍子がそろっています。

 僕はダックスを購入する前、「ハンターカブCT125」に乗っていたのですが、こと“走りの楽しさ”という点ではダックスの方が上かな? と感じます。とはいえ“楽しさ”というのはそれぞれの好みや主観によるものなので、“スポーティさ”といった方がいいかもしれません。

 その要因として挙げられるのが、前後12インチの小径ホイールにあるのでは、と思います。17インチのハンターカブは安定性や走破性こそ抜群ですが、一方、発進や加速の俊敏さ、カーブなどでのハンドリングの軽快さでは、やはり小さな12インチホイールを履くダックスのよさが際立ちます。どちらがいいということではなく、用途やキャラクターの違いなのですが、僕の場合はオフロードを走るよりオンロードをヒュンヒュンと走りたいタイプなので、ダックスに乗り換えて正解だったかな、と思っているのです。

 また、プレス鋼板のモノコックフレームを骨格とするダックスは車体剛性が抜群に高く、そこに倒立フォーク、前後ディスクブレーキという125ccクラスとしては贅沢な足まわりがおごられているので、安定感が高く、乗り心地も非常に良好です。乗り心地といえば、大きく厚みのあるダブルシートもダックスの魅力。まだふたり乗りはしていないのですが、タンデムライドにもとても向いていると思います。

 かわいいルックスながら実は車格は意外に立派で、身長180cmくらいでも違和感なく乗れてしまうライディングポジションも魅力です。シート高は775mmあるので小柄なライダーだと両足ぺったりとはいかないものの、車重が107kgと軽いので取り回しの不安はほとんどないと思います。ハンドルの高さやステップ位置もとても自然で、体格を選ばないフレンドリーさは125ccクラスでも随一ではないでしょうか。

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