【クルマ×アソビ #7】圧倒的な存在感! “贅沢なオープンカー”レクサス「LCコンバーチブル」でゴルフに行ってみた “進化した走り”は格別の楽しさ
レクサスは欧州車に対抗できるラグジュアリーブランド
日本車がどれだけ高性能、高品質になっても、欧米のクルマになかなか追いつけないのが高級車のカテゴリー、つまり、ラグジュアリーな世界観を売りとするクルマです。
日本と欧米(特にヨーロッパ)の歴史や文化の違いを考えると仕方がないとも思えますが、その中で唯一、欧州車に対抗できるラグジュアリーさを持ち合わせているブランドがレクサスではないでしょうか。
そんなレクサスの中で最も贅沢なモデルといえば、スポーツクーペの「LC500」。さらにいうなら、そのオープンモデルである「LC500コンバーチブル」です。2020年にデビューした「LC500コンバーチブル」が先ごろ商品改良を受けたということで、今回試乗する機会を得ることができました。

レクサスのLC500は、5リッターのV型8気筒という大排気量エンジンを積んでいます。クーペには3.5リッターのV6エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドモデル「LC500h」もありますが、コンバーチブルはソフトトップを収納する必要があるためモーターやバッテリーを積むスペースがなく、ガソリンエンジン車のみの設定となります。
EV(電気自動車)へのシフトが急速に進む昨今、これだけ大きなエンジンを積んでいるスポーツカーは世界的に見ても希少です。先述した“ラグジュアリー”という言葉には、いい意味で「ムダを楽しむ」という価値観が含まれていると考えるなら、LCのラグジュアリーさの源泉はこの5リッターV8エンジンにあるといえます。
なぜならこの先、これだけ贅沢なエンジンを積んだクルマはまず出てこないだろうと考えられるからです。
●見ても乗っても“ハレ”の気分を味わえる
さて、先ごろ商品改良を受けたLC500ですが、そのデザインや見た目はこれまでと変わりはありません。主な変更点はインテリアの装備面。ダッシュボードに組み込まれていたディスプレイが12.3インチと大きくなり、画面に直接タッチして操作するタイプに変わっています。それに伴い、Apple CarPlayやAndroid Autoにワイヤレス接続できるようになり、センターコンソールのスイッチ類も整理されてすっきりとした印象になりました。
試乗車した新型LC500コンバーチブルの鮮やかなブルーのボディカラー(「ヒートブルーコントラストレイヤリング」という名称)は、今回の改良で追加された新色。鮮やかでありながら深みのある、とても美しい色だと思います。レクサス車の塗装やメッキパーツなどの仕上げは、他の国産車と比べても群を抜く美しさで、まさにユーザーの所有欲を満たしてくれます。
そのエクステリアにも増して気持ちを“上げて”くれるのが、LC500コンバーチブルのインテリアです。今回の試乗車は、外装色と合わせたネイビーとオフホワイトのレザーが組み合わされた、とてもエレガントなコーディネート。あまりの美しさに一瞬、シートに座るのをためらってしまうほどでした。
実用車であれば絶対にあり得ない色づかいですが、それだけに、この室内に居るだけで特別な“ハレ”の気分にさせてくれる、まさにラグジュアリーというにふさわしいインテリアです。
ソフトトップはボディと同じブルー。トップを閉めたスタイリングが美しいのもLC500コンバーチブルの魅力です。4層構造を持つソフトトップは、閉めていればクーペと遜色ないほどの耐候性や静粛性を備え、開けるときには電動にて約15秒でフルオープンに。幌は完全にボディに格納され、リアのデッキはフラットになります。オープンにしたフォルムはとてもエレガントです。
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