グーグルマップやアップル純正のマップより使いやすい!? いま一番オススメの「第3のマップ」 さらに進化した無料地図アプリの実力とは?
2023年にアップルカープレイ/アンドロイドオートに両対応した
ヤフーが提供する無料の地図アプリ「Yahoo! MAP(ヤフーマップ)」が2023年4月、Android端末との連携で利便性を高める「Android Auto」に対応しました。
同アプリは、その1ヶ月ほど前の3月にも、iPhoneのiOSで使う「CarPlay」にも対応を果たしており、これでヤフーマップはAndroid/iPhoneのいずれでもディスプレイオーディオでの利用が可能になったことになります。
そもそもヤフーマップとはどんなアプリなのでしょうか。
一言でいえば、目的地を見つけて、そこに行く方法を検索するアプリです。
案内されるルートは「公共交通」「自動車」「徒歩」「自転車」など、多くの移動方法が選べるようになっていて、同じヤフージャパンが提供する「Yahoo!カーナビ」がクルマでの利用に絞っているのと、ここが大きく違います。その意味で、ヤフーマップは、どちらかといえばGoogleマップに近い存在と言えるでしょう。
とくにヤフーマップで見逃せないのが、「テーママップ」と呼ばれる機能で、たとえば「いちご狩りマップ」や「ラーメンマップ」というふうに、目的を絞り込んだ検索を効率よく行える新機能です。
これはCarPlayにも搭載された機能で、もちろん、アプリ上で探し出した目的地はAndroid Auto上にも反映させられます。
実際に使って便利さを感じるのが、その細かな案内機能と使い勝手の良さです。
たとえば、クルマでカーナビ機能を使っている時、予期せぬ渋滞に遭って予定の時刻に間に合わなくなりそうという状況になったとします。そんな時はクルマを駐車場に入れて電車に乗り換えるということも考えられますが、土地勘のない場所では不安もあるでしょう。
そんな時にヤフーマップなら、クルマを降りてからもアプリを起動したままにしておけば目的地は残るので、ルートを徒歩や電車での移動手段に切り替えて最探索すればいいのです。Yahoo!カーナビではこれができませんでした。
とくにこの機能で感心するのが電車で移動する時の情報が的確であることです。これは「Yahoo!乗換案内」のノウハウを活用しているからで、そのわかりやすさは他のアプリとは一線を画すと言っていいでしょう。
また、カーナビの機能についても「Yahoo!カーナビ」と並行して開発されたこともあり、案内方法はそれとほぼ同じ。交差点のイラスト表示や「走行レーン情報」表示を詳細にガイドするほか、通行止め・車線規制・チェーン規制なども表示します。
交通情報も取得してルートガイドに反映するため、渋滞を回避したドライブを楽しむことだってできるのです。
加えて、Android版のヤフーマップでは、Googleアシスタントに対応しているのも大きな魅力です。
マイクのアイコンをタッチして行き先を告げれば一発で目的地が検索され、そのリストを表示。そこから行きたい場所を選べばすぐにルートガイドが開始されます。「近くのコンビニ」と発話すれば周辺にあるコンビニを表示しますし、これは場所を指定して検索することもできます。この機能を使えば、文字入力が煩わしくなることは確実です。
一方で、CarPlayで対応していた、スマホをサブディスプレイとして使う機能はAndroid Autoに用意されませんでした。とはいえ、表示状態は交差点拡大図や車線ガイドが地図内にバランス良く配置され、案内はかなりわかりやすくなっているとの印象を受けます。何より表示されるアイコンが運転席に近い右側に集中して表示されるのも使いやすさを実感しました。ただしこれは、組み合わせるディスプレイオーディオによって表示の仕方は変わります。
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