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ゴルフするときの腕時計は要注意! 耐衝撃性のあるものがオススメな理由【腕時計入門#08】

●機械式の高級時計は要注意! 耐久性に優れた時計もしくは腕時計型の距離計を使用するのが無難

 ゴルフ場には、ドレスコードが存在するため、襟付きのジャケットにチノパン、革靴を履いてクラブハウスに入場するのが一般的です。

 そのため、フォーマルな服装に合わせて腕時計を着用してくるゴルファーもめずらしくありません。

 ラウンド前にロッカールームでゴルフウェアに着替えて、スタートホールに向かう流れになりますが、常に時間を確認できるように腕時計は着用したままプレーしたいと考える人もいるかもしれません。

 しかし、スイング時にはある程度の衝撃が加わることが予想されるため、腕時計になにかしらの不具合が生じる可能性もあります。

G-SHOCKからプロゴルファー石川遼選手のシグネチャーモデル第4弾
G-SHOCKからプロゴルファー石川遼選手のシグネチャーモデル第4弾

 では、比較的激しい動きの少ないゴルフであっても、腕時計は着用しないほうが良いのでしょうか。国内時計メーカー・カシオ計算機の広報担当者は、次のように話します。

「クラブのヘッドスピードやインパクト時の衝撃によって異なりますが、クラブがボールにぶつかる際の衝撃力は、数百キロ程度と算出されます。

 その衝撃は少なからず腕時計にも振動することが考えられるので、なにかしらの不具合が生じて正常に動かなくなる可能性は十分にあります。

 とくに、機械式の時計は緻密で繊細につくられているので、より壊れるリスクが高いといえるでしょう」

 高級時計に多い機械式は、内部に数多くの部品が精密に絡み合ってつくられているので、湿気や磁気、衝撃によって故障してしまうリスクが高いといえます。

 そのため、前出の担当者は「腕時計をしてプレーしたいゴルファーは、衝撃耐性があるものを選択するべきです」と話します。

 さらに、ゴルフ場ではバンカーショットの砂が飛んできたり、突然雨が降り出したりと、予測不可能な外的要因によって腕時計が傷つくリスクもあります。

 ゴルフカートに乗せているだけでも、衝撃や振動が加わるので自身が大事に愛用している腕時計は、着用しないのが無難といえそうです。

 ゴルフ専用の腕時計が欲しい場合は、ピンまでの残り距離を算出してくれる腕時計型の「距離計」も販売されているので、プレー時はそちらに付け替えるのもオススメです。

 近年では、数万円で購入できる安価な商品も数多く登場しており、その場で残り距離を確認できることはもちろん、コースのレイアウトを表示してくれるタイプも存在するので、スコアアップの手助けにもなるでしょう。

 さらに、一般的な腕時計は150g以内が快適に着用できるといわれていますが、ゴルフ用の腕時計は60g以下でつくられていることがほとんどです。

 ちなみに、高級腕時計は、一般的に150g以上でつくられていますが、重量があるほどスイングに悪影響を及ぼす可能性があります。
 
 たとえば、打ちっぱなしで練習するときは、腕時計を着用せずスイングしているにも関わらず、ラウンド時はそれなりに重量のある腕時計を着用してショットをするとなると、少なからず違和感を感じるはずです。

 このように、ゴルフをプレーする際には、軽量かつ耐久性に優れた腕時計を選択するのがベストといえそうです。

*  *  *

 ゴルフ場では、まれにロッカーや車内で盗難事件が発生することもあるので、高級時計はそもそも持ち込まないほうが安心かもしれません。

 もし着用していく場合は、ロッカー以外にも貴重品ロッカーが完備されているので、ラウンドまえに付け替える際は利用すると良いでしょう。

Gallery 【画像】ゴルフで着用するべき時計は? ショット時の注意点なども見る(5枚)

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