“賛否両論のEV”と2週間暮らしてみて実感! フィアット「500e」を“2拠点生活”で試してみた「ストレスフリーのクルマ生活」実現なるか?
EVならガソリンスタンドへ行く手間がなくなる
先日、フィアット「500e」と2週間暮らしてみました。賛否両論あるEV(電気自動車)で、果たしてストレスフリーのクルマ生活を送ることはできたのでしょうか?

長年、自動車メディア業界で働いてきた筆者ですが、これまでEVにはあまり興味がありませんでした。自分のカーライフとの接点がなく、EVを所有したり、日々乗ったりするということにリアリティを感じられなかったからです。職業的に興味はあっても、個人的に「欲しい!」と思ったことはなかったのです。
しかし、ここ1年ほど、そんな気持ちに変化が生じてきました。きっかけは2年前、東京の都心から千葉県の南房総に引っ越したことです。仕事柄、家でできる仕事が多く、“通勤”はなく、自宅で原稿を書いたり、リモートで打ち合わせをしたりと、都心から離れた生活による不便はほとんど感じていません。
とはいえ、取材などで週に2、3回ほど都内やその近郊に出かけます。ちなみに都心までの距離は、高速道路を経由して約80〜90km。結果として、都心住まいの頃よりクルマでの移動距離がかなり増えました。
そんな移動の足は、愛車であるスズキ「ジムニー」。燃料タンクが小さなクルマなので、南房総と都心を2往復すると給油が必要になります。少なくとも週に一度は満タン給油することになり、ガソリンスタンドへ行く頻度もかなり増えました。
するとなんとなく「EVならガソリンスタンドへ行く手間がなくなるのかなぁ」と考えるようになったのです。
加えて住宅事情も、気持ちの変化を招いた大きな要因です。都心に住んでいた際に借りていた駐車場には充電施設がなく、自ら工事することも不可能でした。しかし、いま住んでいるのは賃貸の一軒家でガレージつき。大家さんに交渉すればガレージに充電用コンセントを設置できそうです。
そう考えると、にわかに「EVのある生活」が現実味を帯び、あまり興味のなかったEVにもがぜん興味がわいてきた、というわけです。
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