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ANAの “上級会員サービス”はなぜ始まった? メリットは? 日常生活でも使える「プレミアムメンバー」の魅力とは

●ANAが提供する上級顧客向けプレミアムメンバーサービス

 世界的なパンデミックが収束し、各国のエアラインによる顧客サービス競争が激化しています。

 これまでは、搭乗実績の多いマイレージ会員に対して、“上級会員”として特典を提供するスタイルが主流。しかし、ここ数年は、ショッピングなど日常生活での購買も加算することで、対象ではなかったそれほど搭乗しない会員も上級会員と認める方向にシフトしているのです。

 こうした流れのパイオニアとなったのがANA(全日本空輸)です。

 2020年に、ANAグループサービスの利用状況も加算して上級会員資格を獲得できるキャンペーンを展開。これは当時として世界初の試みでした。

 ANAマイレージクラブの上級会員向けプログラムは「プレミアムメンバーサービス」というものです。

 メンバーステイタスは、「ブロンズ」「プラチナ」「ダイヤモンド」と順にランクアップする3種類。飛行機搭乗で獲得する「プレミアムポイント」のほか、日常サービスの利用に応じて毎年のステイタスが判定されます。
 
 メンバーになると、空港でラウンジが利用できたり、混雑時にも優先チェックインカウンターでチェックインできたり、あるいは一般搭乗者より先に手荷物を受け取れたり…、と搭乗に際していろいろと優遇されます。

 また、メンバーだけに贈られるアップグレードポイントを使えば、座席クラスをアップグレードできます。

 このようなプレミアムメンバーサービスを始めた経緯について、ANAの担当者は次のように話します。

 「いつもご利用いただくお客様に、新しい感動とさらにご満足いただけるサービスをお届けしたいという思いを込めて、プレミアムメンバーサービスを開始しました」

 ほかにも、プラチナとダイヤモンドのメンバーに限り、クレジットカード機能がついた年会費有料のカード「スーパーフライヤーズカード」への申込資格も提供されます。実はこのカード、一度入会すれば、解約しない限りプラチナサービスメンバーとほぼ同等の優待を受けられます。

「ブロンズ」であれば年間3万ポイント、「プラチナ」は5万ポイント、「ダイヤモンド」は10万ポイントが必要なプレミアムメンバーサービス
「ブロンズ」であれば年間3万ポイント、「プラチナ」は5万ポイント、「ダイヤモンド」は10万ポイントが必要なプレミアムメンバーサービス

●プレミアムメンバーになるには?

 このプレミアムメンバーになるには、まず、ANAグループ便に搭乗して、マイルとは別に積算されるプレミアムポイントを獲得する必要があります。毎年1月~12月に獲得したポイント数が、翌年度のステイタス判定基準になります。

 「ブロンズ」であれば年間3万ポイント、「プラチナ」は5万ポイント、「ダイヤモンド」は10万ポイントが必要です。

 しかし、飛行機に乗る機会の少ない人には、もうひとつの判定基準が用意されています。

 1年間で獲得したプレミアムポイント数と、各種生活サービスの利用数、さらにANAカードやANA Pay決済額の実績に応じてステイタスが確定するのです。もちろん、必要なポイント数も減ります。

 例えば、ブロンズに必要なプレミアムポイントは1万5000ポイントに半減。さらに、生活サービスを年間で4サービス以上利用し、ANAカードやANA Payでの決済が年間300万円以上であれば達成できます。

 あわせて、より多く利用した人には、最上級ステイタスである「ダイヤモンド」のなかでも特別なサービス「+More特典」が用意されています。条件を達成すると、1名の家族にダイヤモンドステイタスをプレゼントするといった特典が与えられます。

 対象の生活サービスは、ANAグループの保険や電気、ネットショップなどです。ふるさと納税も含まれているので利用するのは難しくないようです。なお、ANAではこれらの生活サービスをライフソリューションサービスと呼んでいます。

 このように、一気に門戸の広がったプレミアムメンバーサービスですが、実際にメンバーの反応も好評のようです。

 メンバーからの反響について前出の担当者は次のように話します。

 「メンバー特典については、空港や日常サービスにおいて様々な特典が利用できる点にご好評をいただいております。また、飛行機のご利用だけでなく、ライフソリューションサービスのご利用を含めたステイタス獲得条件もご用意しております。そのため、お客様それぞれのライフスタイルに合わせてステイタスを獲得していただけています」

※  ※  ※

 ANAの新しいステイタスプログラムであるプレミアムメンバーサービスは、出張や旅行だけでなく、日常生活でもステイタスを獲得できます。いままで飛行機にあまり乗らないから関係ないと考えていた人も、これから乗ろうとする人も魅力を感じられるでしょう。

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