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これなら道に迷わない!? 無料プランも用意される カーナビメーカーが作ったスマホ用の最新「カーナビアプリ」とは?

「カロッツェリア」のパイオニアが開発したスマホ専用ナビアプリ

 車載カーナビで高い実力を発揮してきたパイオニアが2023年9月、スマートフォン専用カーナビアプリ「COCCHi(コッチ)」を発表して注目を浴びています。

 すでに多くのカーナビアプリが提供されている中で、新たに登場したこのアプリ。はたしてどんな狙いで開発されたのでしょうか。実走行での体験を交えながら、その背景を探っていきたいと思います。

パイオニアが初めて提供を開始したカーナビアプリ「COCCHi」。Android Auto(写真)とApple CarPlayに対応した
パイオニアが初めて提供を開始したカーナビアプリ「COCCHi」。Android Auto(写真)とApple CarPlayに対応した

 まずはCOCCHiのご紹介です。このアプリはAndroid版/iOS版が用意され、利用プランは月額350円の「基本プラン」と、機能を制限した「無料プラン」の2種類を用意しています。基本プランは最初の30日間のみ無料で使用できます。

 アプリの開発にあたっては、「カロッツェリア」などパイオニアがこれまで培ってきたカーエレクトロニクス商品開発での知見が活かされており、スマートフォン専用カーナビアプリとしてはトップクラスの高精度とドライバーアシスト機能を搭載したということです。

 特にナビゲーション機能では、同社ならではの高度なルーティング技術や走行履歴データを活用し、道幅や車線数はもちろん、信号の数や交差点の曲がりやすさなどを考慮。これが安全かつ最適なルート探索/案内をもたらしているとのことでした。

 また、アプリ内には5項目の「お助けボタン」を設置し、このボタンを押せば周辺にある駐車場やトイレ施設を検索したり、渋滞情報の確認や並走道路への切り替えなどのアシスト機能が利用できるようになっています。出掛けた時のきめ細かな対応がワンタッチでできるようになっているんですね。

 さらに、走行履歴で得たログデータをCO2排出量やガソリン代金として可視化することで、データに基づいた自身の運転を振り返って環境や財布にも優しい運転につなげていけることも見逃せないでしょう。

 そうした中でもっとも注目すべきが、このプラットフォームの下、地図データにゼンリンのノウハウを導入したことです。

 地図データそのものはNP1と同様に「mapbox(マップボックス)」を採用していますが、この地図を構成するデータにゼンリンが提供する道幅情報や施設の出入口情報など膨大なデータを活用することとしたのです。

 ゼンリンはこうした情報を日々1000人ほどの調査員を駆使して収集していますが、このデータがより高精度なルート案内を導くことを可能にしてきたとも言えます。

 パイオニアはこれまで、ジオテクノロジーズ(旧インクリメントP)のデータを使っていましたが、このデータの蓄積によるゼンリンとの差は大きく、入口情報を反映するにも「オートパーキングメモリー」という、ドライバーがエンジンを切った時に、ルートから外れた場所を入口としてメモリーする機能を活用するのにとどまっていたということでした。

 実は旧インクリメントPは、パイオニアが地図データを制作するために1994年5月に設立した子会社でした。そのため、パイオニアはそこで作成された地図データを使うことが前提にカーナビを開発してきたのです。

 しかし、パイオニアは2021年6月、その関係を解消。これを機にパイオニアは地図について自由に選択できる立場へと変わっていたのです。今回のゼンリンとの関係はその第一号とも言える実例とも言えるでしょう。

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