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いつかは欲しい“大人の秘密基地”! キャンピングカーは今 なぜ人気? コロナ禍明けの新たな傾向とは?

キャンピングカーの保有台数は15万5000台と20年前の3倍に

 アウトドアブームや気ままなクルマ旅を楽しむ人が増えたことで、近年、キャンピングカーの人気が上昇中です。

 そのユーザーと予備軍が、新たなキャンピングカーとの出会いを求め、集う日本最大の展示会「ジャパンキャンピングカーショー2024」が、2024年2月2日から5日の4日間、千葉県千葉市の幕張メッセで開催されました。

 賑わいを見せた会場の様子に加え、キャンピングカーの今をお伝えします。

トヨタ「ハイエース」をベースにしたバンコン、トイズファクトリー「バレイア」のインテリア
トヨタ「ハイエース」をベースにしたバンコン、トイズファクトリー「バレイア」のインテリア

 ジャパンキャンピングカーショー2024」には、171社が出展し、392台の車両が展示されました。これは、旧イベント名である「キャンピングカー&RVショー」を含めて、20回となる同イベントで過去最多の規模だそう。

 その背景には、近年のキャンピングカー市場の好調があります。

 キャンピングカー業界団体である日本RV協会の調査によれば、新車及び中古車のキャンピングカーの販売総額は、過去最高となる1054.5億円を記録。初の1000億円越えを記録しただけでなく、対前年比138%という大きな伸びを見せています。

 約10年前となる2012年が281.8億円だったことを鑑みれば、急速なニーズの拡大が起きていることがわかります。

 実際に国内のキャンピングカー保有台数も、2005年の約5万台から2023年には、約15万5000台と3倍超えの規模に。さらに国産キャンピングカーメーカー各社の新車生産台数も増加し、2019年の6445台から、2023年の10090台まで拡大。

 興味深いのは、会員企業の雇用者数(アルバイトやパートを含む)のデータで、近年も増加傾向にあったものの、2022年の2722人に対して、2023年は4250人へと急拡大を見せています。キャンピングカーは少量生産を基本とするため、小さな企業が中心。このため、現状のままでは、生産台数の増加は見込めません。そこで生産体制の強化が図られたことや、新規参入企業の存在などが予測されます。企業側としては、まだ投資するだけの成長を見込んでいることが受け取れる動きでもあります。

 主役となるキャンピングカーには、さまざまな種類があります。ただ日本市場を見ていると、人気が高いのはワゴン車をベースとした「バンコンバージョン(通称:バンコン)」とトラックと専用キャビンを一体化させた「キャブコンバージョン(通称:キャブコン)」、そして身近な軽自動車をベースとした「軽キャンピングカー(通称:軽キャン)」の3つが挙げられます。

 これらは自動車がベースなので、自走が可能なため、仕様によっては日常使いされているものも多く見られます。とくにバンコンは、用途や予算に合わせて、ボディサイズや装備内容が選べることもあり、日本のキャンピングカーの主力となっています。

 そのベースとしてもっとも多く活用されているのが、トヨタ「ハイエース」です。主な理由は、耐久性や作りの良さ、バリエーションの豊富さなどが挙げられますが、忘れてならないのは、リセールバリューの高さでしょう。またキャンピングカーメーカーから見れば、トヨタからキャンピングカー架装用の専用ハイエースが供給されることもあるようです。

人気の軽キャンの室内。写真は三島ダイハツの「クオッカ」
人気の軽キャンの室内。写真は三島ダイハツの「クオッカ」

 もうひとつ忘れてはならない人気者が、キャンピングトレーラーです。豪華な仕様がある一方で、欧州メーカー製を中心に現実的な価格のものあるため、日本でも多くのファンに愛されています。

 トレーラーであるため、自走は不可。そのため、別車両によるけん引が必要で、サイズや車重によっては、けん引免許も必要となります。このため、ハードルの高さはあるものの、キャビンのほぼ全てが居住空間となる広さや住居設備の充実ぶりが魅力となっています。またけん引する車両を好みで選べることや旅先でけん引用車両だけでの行動が可能なことも好まれる理由のようです。

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