4月12日は復活祭 ロールス・ロイスがつくった豪華絢爛「イースターエッグ」とは
10カラットのダイヤと390カラットのアメジスト。豪華絢爛の「ファルベルジェの卵」
2020年4月12日はイースター(復活祭)だ。日本ではまだなじみが薄いが、復活祭とはイエス・キリストが十字架にかけられたあと、3日後に復活したことを記念する、キリスト教の祭だ。
復活祭ではイースター・エッグと呼ばれる彩色された卵が配られる習慣があり、地域によってはこのイースター・エッグを用いた遊びもおこなわれる。
紹介するのは、ロールスロイスとファベルジェのこだわりのコレクターのために作成されたコンテンポラリーオブジェのアート「スピリット・オブ・エクスタシー・ファベルジェエッグ」だ。
2018年、ファベルジェとロールス・ロイスは共同で、両社の顧客のために現代的なインペリアル・エッグをつくった。
1917年のロマノフ朝の没落以来、インペリアルクラスで委託される2番目のオブジェクトとなる「スピリット・オブ・エクスタシー・ファベルジェエッグ」は、ファベルジェとロールス・ロイスの両方のブランドが持つ、細部へのこだわりと完璧な職人技を反映している。
ロールス・ロイスが考えファベルジェが生み出したこの「卵」は、高さが160mm、重さが400gで、オリジナルのインペリアル・エッグの「驚きと喜び」の特徴を具現化している。
18カラットのホワイトゴールドを用い、手作業でギローシュ(格子状)に装飾された紫色のエナメルスタンドの上に卵が置かれている。
ローズゴールドのシェルは卵の形をつくり、内部の保護としても機能する。スタンド底部にあるレバーを操作するとシェルが開き、手作業で彫刻されたクリスタル製の「エクスタシー・オブ・スピリット」が現れる。
約10カラットのホワイトダイヤモンドで装飾されたシェルは、彩度と品質を特別に選択された390カラットを超える天然アメジストでつくられている。
これまで作成されたファベルジェエッグのなかでもっとも複雑な操作メカニズムは、最新のコンピュータ設計とマイクロエンジニアリング技術を、伝統的な金細工の芸術と融合させている。
「スピリット・オブ・エクスタシー・ファベルジェエッグ」は、2018年10月にイギリスのグッドウッドにある「House of Rolls-Royce」で初公開され、ロンドンにあるファベルジェ敷地内のウインドウで公開されている。
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