過去モデルのパーツを使ってクルーザーを再定義したバイクとは
もう1台は「R18 Aurora」とネーミングされたバイクだ。1970年代のクルーザーからインスピレーションを受けてつくられたこのマシンは、BMWモトラッド・ローマと「Garage 221」が製作したものだ。

●BMWの歴史をまとった「R18 Aurora」
このマシンに使われているパーツは、過去のBMWモデルから受け継がれたものだ。
サドルは2005年のBMW「1200C」、バットウィングサポートは1982年のBMW「R100」のウインカー用サポートと1991年BMW「K75」のリアフレームの一部を利用したものだ。
ボディカラーも1983年のBMW「RT100」のカラーコードを参考に、グラフィックの色合いや濃さをカスタマイズしたものとなっている。
前後のフェンダーサポートやサドルサポート、ライセンスプレートホルダーはワンオフ・ハンドメイドされたものとなっている。
エキゾーストパイプは、レオ・ヴィンス氏とのコラボレーションで製作されたもの。筋肉質なラインを見せるとともに、魅力的なサウンドを実現できるものとなっている。クランクケース前方に取り付けられたオイルクーラーのグリルは、1960年代のBMW車のフロントグリルをモチーフにデザインされたものだ。
ガレージ221のピエール・フランチェスコ・マルキオ氏は、今回の製作について次のように振り返っている。
「R18 Auroraの製作は大変な作業でしたが、結果は実に見事なものでした。シリンダーヘッドカバーやインジェクションハウジング、セントラルクランクケース、オイルクーラーグリルのテクスチャー塗装は、すべてを均質に見せ、シリンダーブロックとべベルギアでユニークな効果を生み出しています」
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