トヨタ「2000GT」は二度よみがえる!? デアゴスティーニ組み立てキットの再販が決定した理由とは?
膨大な枚数の写真を元にディテールを再現
トヨタ「2000GT」といえば、日本車史上もっとも美しいフォルムとの評価もある、わずか337台しか世に出ることがなかった歴史的名車だ。そんな名車の1/10スケールモデルを組み立てられる、デアゴスティーニのパートワーク『トヨタ2000GT』が再販されることになった。
デアゴスティーニはこれまでも、過去に人気の高かったシリーズを何度か数量限定や期間限定で再販した経緯を持つ。今回の『トヨタ2000GT』も人気が高く、復活販売を望む声が多かったことから、再販決定に至ったという。
「弊社のパートワーク(分冊百科)シリーズでは、お客さまからのご要望が多いものをウェブショップ限定で販売することがありますが、今回の『トヨタ2000GT』の再販もその流れで決まったものです」
このように語るのは、デアゴスティーニ・ジャパンのPR担当。2011年に販売された『トヨタ2000GT』は絶大な人気を誇り、以降、再販を熱望する声が多かったという。
●ヘッドライトなどのギミックもしっかり可動
パートワークシリーズ『トヨタ2000GT』のキットは、トヨタ博物館が所蔵する前期型の実車を徹底取材し、当時の貴重な資料をもとに流麗なフォルムを再現したもの。
見た目でわかる部分だけでなく、アンダーフロアやインテリア、エンジンに至るまで数千枚の写真を撮影し、採寸データと合わせて図面を起こしたものだという。こうした詳細な取材により、当時の最高級GTカーにふさわしい木目のインテリアパネルや直列6気筒エンジン、ヘッドライトなども見事に再現されている。
「実車が持つ、柳のような美しいボディラインを再現するまで、かなりの時間をかけて試行錯誤しました。一体成形のボディにこだわったシリーズのため金型が大きく、それを抜く際にボディパーツにゆがみが生じやすいため、その調整にはとくに苦労しました。
また、1/10スケールのパーツはほぼダイキャスト製で、一体成型となるボディには重みがあることから、再現性を維持しながらそれを支える強度をおろそかにしないことにも気を配りましたね」(デアゴスティーニ・ジャパンPR担当)
そうした努力の甲斐あって、空気抵抗を極限まで減らすために生まれたロングノーズ、ファストバックのフォルム、リアで急激に立ち上がるシャープなエッジなど、トヨタ「2000GT」の独特なスタイルを見事に再現。
印象的な“ペガサスホワイト”のボディ色やリトラクタブルヘッドライト、バッテリーやエアクリーナーを収納したサービスリッドなどのギミックもしっかり可動するほか、開閉式のボンネットに収まる直列6気筒エンジンも、メタルダイキャストやABS樹脂で細部までつくり込まれている。
ちなみに今回の販売は、デアゴスティーニの公式サイト限定で、申し込み受付は2022年5月31日までとなる。なお数量は500台セット限定で、組み立てキットが月1回届く全12回のシリーズとなる。組み立てガイドはWEBサイトよりダウンロードする方式で、マガジンは付属しない。
気になる価格は、初回がお試し価格の3980円(消費税込)、2回目以降はそれぞれ9980円(消費税込)となる。歴史的名車を机の上で再現できるキットを手に入れる、またとない機会となりそうだ。
●製品仕様
・価格(消費税込):11万3770円(シリーズ合計)
・サイズ(約):全長417×全幅160×全高120mm
・素材:ダイキャスト、ABS樹脂など