入札なしの結果に! NFTオークションに出品された唯一無二のシボレー「コルベットZ06」がカッコいい
アーティストのxulloが制作したNFTアート作品とともに出展
米国GMのブランド、シボレーは、2022年6月20日から24日まで開催されたオークション「Own the Color」に、アーティストのxulloが制作したNFTアート作品と、同一カラーにカスタムペイントされた2023年型「コルベットZ06」が出展されました。

NFTとは「Non-Fungible Token(ノン・ファンジャブル トークン)」の頭文字を取ったもので、「非代替性トークン」という意味になります。
暗号資産(仮想通貨)と同様、ブロックチェーン上で発行および取引されるもので、簡単にいえば、デジタルデータに唯一無二の価値を持たせることを可能にしたのがNFTです。
このNFTはアーティストのxsulloが、ミントグリーンカラーのコルベットを描いたデジタルアートに付与されたもので、落札者にはこのデジタルアートとともに、特別チューニングされた実車のコルベットZ06も同時に手に入れることができます。
このアート作品の所有権と信頼性を示すデジタル証明書に加えて、コルベットZ06の実車には、Z07パフォーマンスパッケージとカーボンファイバーホイール、記念のバッジ(プラーク)が装着されます。またオプションコード「RFN」が付き、このオークションに出展された車両が、永久に他にはない唯一無二の1台であることを証明します。
今回のオークションでは、暗号資産のイーサリアム(ETH)でのみ入札が受け付けられました。開始価格は206ETHで、オークション開始時の6月20日は1ETHが1160ドル、つまり206ETHは23万8960ドル、およそ3230万円となります。
オークションの収益は慈善団体に寄付する予定でしたが、終了予定の6月24日までに入札はなく、オークション終了を1日伸ばしましたが、それでも入札はありませんでした。
オークション主催者のSuperRareは、同時期に行われたNFTのイベント「NFT.NYC 2022」の熱狂ぶりのために入札のチャンスを逃した人が多かったのではないかとコメントしています。
シボレーは、初のNFT販売がこの結果になったことについては「この経験は教育的であった」とコメントしています。
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新型コルベットZ06は、LT6と呼ばれる新型5.5リッターV型8気筒自然吸気エンジンを搭載。最高出力670馬力/8400rpm・最大トルク623Nm/6300rpmを発生します。
従来型コルベットZ06では6.2リッターV型8気筒+スーパーチャージャーだったため、ダウンサイジングされ自然吸気化もされていますが、従来エンジンの最高出力650馬力よりもパワーアップしているのが特徴です。
このエンジンはDOHC化され、アルミシリンダーブロック、チタン製インテークバルブ、鍛造アルミピストンと鍛造チタンコネクティングロッドなどで、8600rpmからレッドゾーンの高回転化エンジンとなっています。組み合わされるトランスミッションは8速DCTです。
あり余るパワーを路面へと伝えるタイヤは、前275/30ZR20、後345/25R21という大径・幅広のミシュラン・パイロットスポーツ4S ZPタイヤを標準で装備。コルベット・スティングレイよりもフロントで30mm、リアで40mm広いトレッドとなるため、フロントとリアのフェンダーを引き出しています。
その結果、ボディサイズは全長4688mm×全幅2025mm×全高1235mm、ホイールベース2722mm、トレッドは前1685mm/後1678mmとなり、よりワイド&ローのスタイリングとなっています。