メルセデス・ベンツ「Gクラス」はなぜ今も人気!? 登場から40年以上 唯一無二の魅力とは
2022年上半期の輸入車登録台数は11位
メルセデス・ベンツ「Gクラス」が人気です。
日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した外国メーカー車モデル別新車登録台数順位を見てみると、2022年の上半期(1月から6月)、Gクラスは輸入車全体の11位の2427台を登録しました。
メルセデス・ベンツのなかでは輸入車2位の「Cクラス」(7842台)に次ぐ登録台数で、12位の「Sクラス」(2049台)、15位の「GLC」(1805台)よりも多い数字となっています。

Gクラスは、1979年から生産をスタートした、クラシカルなデザインをまとう本格オフローダーです。2020年には累計生産台数40万台を突破しています。
2020年当時のリリースを見ると、「このようなオフロード車を40万台生産できたことを大変誇りに思います。我々の顧客とファン、そして従業員、そして生産パートナーであるマグナ・シュタイヤー社に感謝したいと思います」とメルセデス・ベンツのオフロード車部門のトップであるエメリッヒ・シラー氏は声明を発表しています。ちなみに、同氏は「現在、需要は生産能力をはるかに超えています」ともコメントしています。
「Gクラスは、たとえば他のモデルではよくある、7年ごとのフルモデルチェンジというものがこれまでありませんでした。そのため、販売のピークというものがなく、逆に常に売れ続けてきていたんですね。また、決まった顧客層というものもありません。購入している方は、年齢も職種もバラバラ。欲しい人が時期に関係なく購入していただけるというクルマです」とメルセデス・ベンツ日本の関係者は説明します。
昔から、日本におけるGクラスの人気は、鉄板ともいえるような根強く安定しているものでした。その人気は幅広く、自動車専門誌だけでなく、昔からファッション誌にも頻繁に登場していました。東京・六本木のような街に行けば、ゴージャスなGクラスは街の風景の必要不可欠なひとつとして存在しています。
しかも、2018年のビッグマイナーチェンジによって、その人気はさらに高まっています。
しかしながら、半導体不足による生産台数の減少などの影響により、現状は「需要に供給がまったく追いついていない」(前出のメルセデス・ベンツ日本関係者)とのことです。
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