VAGUE(ヴァーグ)

●マスターピースのフルメタル化は、G-SHOCKの究極形

  • 「GMC-B2100D-1AJF」/モード表示や曜日、そしてデュアルタイム表示を、クロノグラフの定番デザインである縦三つ目のインダイヤル配置でデザイン。機能性を損なうことなく、迫力あるルックスに仕上げている。クオーツ(タフソーラー)、ケース径46.3㎜、ケース厚12.4㎜、SSケ―ス&ブレスレット、20気圧防水。10万4500円

 1996年にデビューしたフルメタルのG-SHOCKは、MR-GやMT-Gといった特別な高級ラインとして愛されてきた。その流れが変わったのが、G-SHOCKの35周年となる2018年。

 初代G-SHOCKである「5000シリーズ」のデザインをそのままフルメタル化した「GMW-B5000」は、35年目にふさわしいエポックメイキングな進化であり、瞬く間に話題となった。特に反応したのは、若いころG-SHOCKに熱狂した大人世代だった。

  • 篠田哲生|1975年生まれ。青年情報誌の編集者を経て独立。時計専門学校を修了し、本格的に時計ジャーナリストの道に進む。スイスやドイツ、日本などで取材活動を続け、さらには時計イベントへの登壇やプロデュースも行う。近著に「教養としての腕時計選び」がある
  • 山田弘樹|1971年生まれ。自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経てフリーランスに。ジャーナリスト活動と並行してスーパーGTなどのレースレポートや、ドライビングスクールでの講師も行う。A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員

 しかしマスターピースのケース形状を、金属素材で表現するのは簡単なことではない。樹脂素材で生産する前提でデザインされているため複雑な凹凸が多く、耐衝撃構造も新たに開発する必要がある。

 しかも立体的な構造なので、細部の磨き仕上げも難しい。マスターピースのフルメタル化とは、G-SHOCKの限界に挑む壮大なミッションなのだ。

 最新のフルメタルクロノグラフモデル「GMC-B2100」もまた、G-SHOCKの挑戦心から生まれた時計だ。ベースとなる「2100シリーズ」は、2019年にデビューした“次世代のマスターピース”。

 2022年にフルメタルモデル「GM-B2100」が誕生し、その勢いそのままに2024年にはフルメタルのクロノグラフ「GMC-B2100」がデビューする。

  • 堅牢さに加えてスタイリッシュさも加わったフルメタルG-SHOCK
  • 「僕らはG-SHOCK世代ですからね」と進化の様子を見て喜ぶ山田氏
  • ソリッドなケースにスタイリッシュさを感じる

 この時計に注目するのが、モータージャーナリストの山田弘樹さん。若い頃からG-SHOCKの5000シリーズを愛用してきただけに、2100シリーズとその進化系に興味を持ったようだ。

 山田さんがこのモデルを「どこか懐かしさがある」と評価するのは当然のこと。実はこの2100シリーズは、初代5000シリーズの八角形のシェイプの縦横比を変更して、よりシャープな八角形ケースへと進化させたもの。

 近年人気のラグジュアリースポーツウォッチとも比較される感度の高いデザインでありながら、初代から継承されるG-SHOCKらしさをしっかりと味わえるのだ。

「ケースのディテールを眺めれば眺めるほど、初代とうまく繋がっていることがわかります。いい意味でG-SHOCKには見えませんが、背景にあるストーリーを知ると、これは紛れもなくG-SHOCKの最新モデルなのだと気付かされる。このデザインを生かすためにデジタル表示を加えないなど、割り切っているのも素晴らしい。やっぱりG-SHOCKは挑戦しないとね」と山田さんはうれしそうだ。

●自動車ジャーナリストは「アウトランダー」との共通点を見出す

  • 三菱自動車「アウトランダーPHEV」

 伝統に固執せず、新しい進化を目指す。そんなG-SHOCKの姿勢は、三菱自動車「アウトランダーPHEV」にも通じるところがあると山田さんは考える。

  • フルメタルG-SHOCK新作とアウトランダーの共通点について語るふたり
  • クルマにしても時計にしても「どこにでも行ける」が昨今のトレンドだと話す

「運転して直感で気持ちいい! という部分は、今までの内燃機関の方が優れているかもしれません。いうなれば機械式時計ですよね。

 しかしアクセルを踏んだ瞬間にすっと動いてくれたり、4輪の駆動を見極めてスマートにコントロールしてくれたりといった先進性は、クオーツウォッチにも似た感覚があります。電気制御だからこそできる動きや性能を、三菱自動車もカシオもすごく真剣に考えている。

 三菱自動車といえば名車パジェロに代表される、タフなものつくりを得意としていますが、アウトランダーPHEVでは、それに加えてモーターならではの力強く滑らかな加速も魅力です。

 初代のアウトランダーPHEVの発売は2013年です。その当時は、ハイブリッド=燃費。という時代でしたから、ハイパワーでボン! と加速する感じが新鮮でした。またブレーキAYCともいえるヨーコントロールシステムなどは、ランサー・エボリューションのDNAも継承しているといえるでしょう。

 現在の三菱自動車はミニバンやSUVが中心ですが、こういった技術をちゃんと繋いでいる。G-SHOCKも同様で、5000シリーズという全ての元になるスタイルを守り続けているから、2100シリーズへと進化できたのでしょうし、それがフルメタルのクロノグラフになったとしても違和感なくまとめあげることができる」

 G-SHOCKと三菱自動車には「タフを愛するDNA」がある。その伝統を進化させることで、幅広い層に評価されるようになるのだ。

●アーバンなデザインとシームレスな現代のライフスタイル

  • 「GMC-B2100AD-2AJF」/タフなケースでありながら、淡いブルーのダイヤルと組み合わせることで洗練された雰囲気にまとめた。クオーツ(タフソーラー)、ケース径46.3㎜、ケース厚12.4㎜、SSケ―ス&ブレスレット、20気圧防水。10万7800円

「自動車のインテリアは、どうしても黒が選ばれがち。差し色を入れることで印象は変わるはずですが、それでも国産車のインテリアデザインはどこか野暮ったい。G-SHOCKも黒の印象が強いのですが、メタルケースと組み合わせると雰囲気が変わりますね。またこのブルーモデルは、文字盤の繊細な色使いがとても綺麗です」

「GMC-B2100」では、光で発電し二次電池に貯めて安定的に時計を動かすタフソーラー技術を採用しているが、ソーラーセルに効果的に光を当てつつ、文字盤の質感も犠牲にしないのは至難の業。発電効率の向上と省エネICの開発を進めることで、G-SHOCKは文字盤のカラー表現を広げており、ますますシーンを選ばない時計となっている。

「アウトランダーPHEVもオールマイティーに使えます。7人まで乗れる上に走行性能も高いので、誰とでも行きたいところいける。

 街乗りもアウトドアやキャンプなどのシーンにも対応するシームレスなアイテムは、今の時代に求められている。しかもPHEVはキャンプ場では電源になるし、電動バイクを充電して山道を走るのも楽しい。万が一にも災害に見舞われた場合も生活インフラとして電源を確保できる。

 エネルギーインフラの面から見ても、日本ではPHEVが最適解でしょう。アウトランダーPHEVはライフスタイルを広げてくれるもの。そこもG-SHOCKに似ていますね」

●機能を現代的に進化させる

「GMC-B2100」のデザインは、かつてのG-SHOCKを知る人たちからすると、“らしくない”と思うかもしれない。ありていに言うと“ちゃんとしたアナログウォッチ”なのだが、それは引き算の考え方から生まれている。

 多針モデルでありながら、ケース径46.3㎜、ケース厚12.4㎜という使いやすいサイズ感にまとめることができたのは、高性能な小型モジュールを開発したから。そしてBluetooth通信によるモバイルリンク機能によって、機能をスマートフォンに分担したからだ。

  • 「定番の黒ダイヤル」か「発色のいい青ダイヤル」か、議論は続く…

 スマートフォン・アプリでは、正確な時刻情報を使って時計の時刻を修正する「自動時刻修正」や約300都市のタイムゾーンに対応する「ワールドタイム」などを操作できる。

 そのためアナログ針を用いることができ、“時計らしさ”が強調された。だからGMC-B2100は、オフのカジュアルスタイルは当然として、ジャケットと合わせてビジネスシーンでも使うことができるだろう。

 ただしもちろんラグジュアリー感が加わっても、耐衝撃性能という軸はぶれない。どこまで行っても単なるオシャレな時計にはならず、“信頼できる道具”としての価値を残しているのは嬉しい進化だ。

 GMC-B2100やアウトランダーPHEVを選ぶということは、信頼のおける道具を日常使いできるということ。それこそが本当の贅沢なのかもしれない。

[問い合わせ先]カシオ計算機 お客様相談室
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