ハイテク素材と職人技が埋めたマーケットの空間
「ゴールデンコンセプト」は、アップルウォッチやiPhoneの高級ケースをはじめとした、ハイテク素材とラグジュアリーを融合した商品を数多く展開するスウェーデン発のライフスタイル・ラグジュアリーブランドです。
“もっと多くの人に、自分自身とその成果を誇りに思い、輝ける自信を与えたい”をテーマに2015年にブランドを立ち上げた、デザイナーを兼務するプイア・シャムソサダティCEOにVAGUEが単独取材。ブランドのコンセプトやそのこだわりを語ってもらいました。
ーーブランドを立ち上げようとしたきっかけは?
プイア:“パーソナルガジェット用ケースのマーケットの空白を埋める”というビジョンが、ゴールデン コンセプトが誕生したきっかけです。スマートフォンやスマートウォッチは日常のコミュニケーションやビジネスだけでなく、さまざまなモノ・サービスの支払いなどにも不可欠な存在ですよね。
しかし、パーソナルテクノロジーとしてわれわれの生活の中心として機能する最もポピュラーなアップルウォッチやiPhoneですら、個性やリュクス(編集部注:贅沢、豪華、上品という意)な雰囲気を与えてくれるケースの選択肢が驚くほど少なかったんです。
ーー確かに、スマートフォンなどIT系ガジェットの機能は革新的ですが、外観は画一的といえます。
プイア:そのとおりです。ファッションをはじめ、クルマや時計と同じように、最も個人的なデバイスを通じて自分らしさを表現できるアイテムが必要だと私は考え、ゴールデンコンセプトを立ち上げました。
ーーものづくりのテーマは?
プイア:デザインやディテール、クラフトマンシップに重点を置き、常に特別なアイテムを生み出すよう努めています。ひとつひとつのカットやステッチを熟練の職人が正確に施すことで、美しさだけでなく機能性と耐久性も確保しています。
ーー特に人気のモデルは?
プイア:最近では、アップルウォッチ用ケースの「RSTR(Racing Sport Transparent)」シリーズが、その独自性でブランドの魅力をより際立たせてくれました。
「RSTR」は透明なケースを採用することで、アップルウォッチを特別な時計に変えてくれます。ケースの透明性により、アップルウォッチ本来の美しさとテクノロジーを称賛すると同時に、形状と機能がシームレスに融合する独特の美しさを実現しています。
ーー高価格帯のアップルウォッチケースに注力した狙いは?
プイア:伝統的な時計愛好家の多くも、アップルウォッチという驚くべきテクノロジーを体験したいと願っています。
ですが、高級スイス時計の持つハイレベルなデザイン性や職人技とスマートウォッチとの間には大きなギャップがあります。それを埋めるため、保護機能だけでなく高級時計が有する芸術性や製造方法、素材の選択を体現するケースを作りあげました。
それらを完璧に仕上げるには、高品質な素材を組み合わせ、最高の職人による複雑な手作業を経る必要があります。必然的にコストは高くなりますが、プレミアムな体験を長く楽しめるので、価格以上の高い満足を感じていただけると信じています。
ーーこれまでにステンレススチールやチタニウム、カーボンなどの素材を採用していますが、素材の使い分けに関してどのようなこだわりがありますか?
プイア:ゴールデンコンセプトの核心は革新と挑戦で限界を押し広げることにあり、単なる材料の選択にとどまりません。たとえば私たちは、TPCカーボンファイバー素材にフレーク状のゴールドを埋め込むトライに1年以上の時間をかけました。
その結果、ゴールドの持つ高級感とカーボンファイバーの現代性を融合させ、誰もが見たことのない特別なケースを生み出すことに成功しています。
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