●人類初の月面着陸より半世紀。「アルテミス計画」で再び蘇る月への夢
民間人が参加できる宇宙旅行が現実のものとなるなど、ここ数年で急速に発展を遂げている宇宙ビジネス。
人類の新たな可能性に満ちた宇宙開発事業を巡って、各国はもとより民間企業までもがこぞって参入、特にアメリカにおいては、アポロ計画以来およそ半世紀の歳月を経て、再び人類が月を目指そうとする「アルテミス計画」が大きな話題となっています。
これはNASA(アメリカ航空宇宙局)を中心に、世界8カ国とパートナー企業・団体が協業して持続的な月探査活動を行うプロジェクトのこと。
2025年末に予定されていた有人宇宙船の月面着陸は2026年9月まで延期されるなど、その道のりは容易なものではありません。
しかし、一方で2024年1月には無人探査機「SLIM」が日本初の月面着陸を成功させるなど、月面開発はいっそう身近で現実味のあるものになりつつあります。
●アポロ11号・15号の月面探査にも同行! 宇宙開発の黎明期を支えた「ブローバ」の時計
こうした経済・産業・科学各界の趨勢(すうせい)を背景に、いま海外で話題を集めているのがブローバの新作「ルナ パイロット クロノグラフ メテオライト」(19万8000円、消費税込)。
日本では2024年4月25日に発売開始ですが、先行販売したアメリカでは初回入荷分が完売。入荷状況の問い合わせが殺到するなど注目のモデルです。
実はブローバは、宇宙と関わりの深い時計として、アメリカの宇宙開発黎明期から深い関係性を持っているメゾンのひとつ。
NASAが正式に発足したのは1958年ですが、ブローバはその初期段階からNASAおよびアメリカ合衆国と宇宙開発事業への支援契約を締結。
以後70年代に至るまで、高精度な“音叉ムーブメント”を搭載した腕時計やパネルクロック、計時装置など多くの製品によってプロジェクトをサポート。
1969年に人類初の月面着陸を果たしたアポロ11号が運んだブローバの計時装置は、観測を終えた今も月の表面にある“静かの海”に設置されています。
また腕時計に関して特筆すべきは、1971年8月2日、アポロ15号による4度目のアメリカ月面着陸のエピソード。人類で7番目に月面に降り立った船長は、その腕にブローバから個人的に贈られたパイロット クロノグラフを装着していました。
このクロノグラフはブローバの技術者の手によって月面使用を想定してチューニングされたもので、実際に月面での活動中、酸素・水・電力を供給する生命維持装置などに干渉することなく正確に時を刻み続けました。
さらに、地球に帰還する際には大気圏への再突入に必要なボードクロックタイマーのバックアップとしても活躍。偉大な冒険より見事に帰還したこのクロノグラフは後年個人所有となり、2015年にオークションにて162万5,000ドルという高額で落札されたことでも知られています。
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