●アメリカを代表する老舗ブランドの最新作
ニューヨークのエンパイアステートビルに本拠地を置くアメリカンウォッチブランドの「BULOVA（ブローバ）」。
1875年に宝飾店からスタートし、1960年には音叉式電子時計「アキュトロン」を、2016年にはケースだけでなくクロノグラフムーブメントまで湾曲させた「カーブ」、2020年に静電気によって発電し駆動させる時計を世に出すなど、オーセンティックと最先端技術を融合し続けてきました。
ブローバ「クラシック」。写真右から「96B462」（スカイブルー）、「96B463」（ミッドナイトブルー）、「96B464」（ダークグリーン）
今年迎えた150周年を祝うため、特別なアニバーサリーモデルをいくつかリリースしていますが、レギューラーモデルの新作も充実しています。どのモデルもコストパフォーマンスの高さでも知られるブローバらしく、プライス以上の緻密なデザイン性と信頼性の高いメカニズムを実現。
スポーティかつエレガントに仕上がった「クラシック」と「クラシック マキナ」の2つのタイムピースは、どちらもブローバの伝統と革新を融合させた注目すべき機械式のタイムピースに仕上がっている注目の新作です。
●「クラシック」を体現するモダン＆スポーティ
最初に紹介するのは、時代を超えて愛される上品で美しい洗練されたコレクション「クラシック」から登場した、12角形のファセットを備えた自動巻きのラグスポ（ラグジュアリースポーツ）チックなモデルです。
注目したいのは、40mm径というステンレススチール製ケースのサイズ感。やや控えめなものの、小さな8つのビスでベゼルをケースに固定するという、ラグスポ特有のデザインコードを踏襲しているのが印象的です。
ブローバ「クラシック」（96B463：ミッドナイトブルー）
ポリッシュとヘアラインという異なる仕上げを面ごとに使い分けることで、奥行きと質感を向上。シンプルでありながらも、モダナイズされた美と個性はしっかりと主張します。
ダイヤルカラーのバリエーションはスカイブルーとダークグリーン、ミッドナイトブルーの3つを用意。いずれのダイヤルもメタル素材に放射状のニュアンスをもつサンレイ仕上げが施されます。
ブローバ「クラシック」（96B462：スカイブルー）
同社でブランドのグローバル商品統括責任者を務めるスーザン・C・チャンドラー氏は先日の来日時、「クラシック」の色彩バリエーションについて以下のようにVAGUEに語ってくれました。
「時計の最新トレンドの一つに同一モデルの多色展開がありますが、なかには派手めなものも。ですがそれはオーセンティックさとバランス感覚を重視するブローバの目指す目的地ではありません。時計のサイズや色は目的を満たすため適切に存在すべきと考えているので、カラーバリエーションは慎重にセレクトしました」
スカイブルーは爽やかさ、ダークグリーンはしっとりとした柔らかさが魅力ですが、ミッドナイトブルーはバーインデックスや3本のハンズ（針）にローズゴールドカラーのトーンを採用しシンプルさと華やぎを融合。チャンドラー氏のコメントを裏づけるかのような仕上がりとなっています。
ブローバ「クラシック」（96B464：ダークグリーン）
防水性能は10気圧で、42時間のパワーリザーブを実現。日常生活はもちろん、スポーツシーンでも活用したい、時計としての基本性能もしっかりと確保している点も好印象なモデルです。
●初のトノー型は語りかけるムーブメントの美しさにも注目
ブローバの「マキナ」コレクション初のトノー型ケースとなるのが、2025年5月に発売されたばかりの「クラシック マキナ」です。
「クラシック マキナ」。写真右から「98A318」（ラバーストラップ）、「98A319」（ステンレススチールブレスレット）
スペイン語で「機械」を意味するモデル名を体現するかのように、ダイヤル中央の窓から機械式ムーブメントの機構を楽しめるスケルトン仕様は、数々のスケルトンウォッチを手がけてきたブローバのDNAを受けつぐもの。
ヘアライン仕上げのステンレススチール製のケースは、幅40mmとトレンドをおさえボリューム感は控えめ。ですが、サテンフィニッシュのネイビーブルーPVD仕上げのベゼルやブリッジ部に刻まれたサンレイ仕上げが上品に主張し存在感は十分。
ブリッジ部に刻まれたサンレイ仕上げが上品に主張する
12時位置のブローバの象徴的なアイコンである音叉のシンボルをはじめ、バーインデックスやリューズをローズゴールドカラーとし、トノーケースが描く優美なラインとのバランスも考え抜かれています。それだけでなく、時分針もセンター部分をスケルトン化するなど、解像度の高い凝った造形もブローバらしい誠実さを感じさせます。
またムーブメントには、ブローバと同じシチズングループの「ミヨタ」製の自動巻きを搭載しています。
パーツ単位で美しく仕上げられたミヨタの日本製機械式ムーブメントがのぞく
「ムーブメントは多くの物語を私たちに語りかけてくれます。ムーブメントはクルマに例えるとエンジンのように特別な存在。『クラシック マキナ』のムーブメントは一つひとつのパーツの仕上げにもこだわっています。ドライバーがエンジンを愛するように、スケルトンダイヤルからのぞくムーブメントの動きを楽しんでほしいですね」（チャンドラー氏）
バリエーションは面取り加工で“とろみ感”を持たせたステンレススチールブレスレット仕様と、ダイヤルカラーに合わせたネイビー色のラバーストラップバージョンの2種類を用意。
優美とスポーティさに加え、色気も感じさせるハイセンスなタイムピースに仕上がっています。
★「BULOVA 150周年アニバーサリーキャンペーン」
時期：2025年6月19日(木)～7月27日(日)
概要：期間中に、キャンペーン対象店舗にてブローバ時計を購入すると、BULOVA 150周年ロゴ入りオリジナルトートバッグをプレゼント。
●製品仕様
「クラシック」
・型番：96B462（スカイブルー）、96B463（ミッドナイトブルー）、96B464（ダークグリーン）
・価格（消費税込み）：7万5900円
・ケース・ブレスレット素材：ステンレススチール
・ガラス：サファイアクリスタル
・防水性能：10気圧防水
・ケースサイズ：40mm
・巻上方式：自動巻き
・パワーリザーブ：42時間
「クラシック マキナ」
・型番：98A319（ステンレススチールブレスレット）、98A318（ラバーストラップ）
・価格（消費税込み）：9万5700円（98A319）、9万200円（98A318）
・ケース素材：ステンレススチール
・ブレスレット素材：ステンレススチール（98A319）、ラバー（98A318）
・ガラス：サファイアクリスタル
・防水性能：5気圧防水
・ケースサイズ：40mm
・ケース厚：13.22mm
・巻上方式：自動巻き
・パワーリザーブ：42時間
●150周年記念イベントで上映したアニバーサリーフィルムはこちら