ロマンと実用のふたつを兼ね備えた「アテッサ」が持つ時計本来の“楽しさ”
島下さんが着用する限定モデル「Power of Antares(パワー・オブ・アンタレス)」は、アテッサ「CC4055-65E」をベースに、さそり座の心臓部分の一等星、アンタレスをテーマにデザインしたものだ。
ダイヤルにはスイス時計でも人気のレッドダイヤルを採用し、ベゼルリングにはデュラテクトピンクを施して華やかさを加え、全体的な色のトーンをきれいにまとめる。
「僕が着用している『CC4056-62W』は、赤一色を際立たせるなど、ツールウオッチとは違った華やかさがある。星の名前を冠するのも、ロマンチックでいいですよね。一昔前はこういう色をメンズモデルに取り入れるということはありませんでしたが、許容範囲が広がり、色の選択肢が増えているのでしょう。
さらにはアテッサのユーザー層のファッション感度も高まっているのでしょうね。機能性を真面目に突き詰めてきた時計ですが、いつの間にかアテッサというブランドが、ステータス性を持つようになったということでもある。この時計を着けるなら、どういう服を着るかな?この色に合わせて、新しい色に挑戦するかもしれない。そういう楽しさもありますね」(島下氏)
技術進化によって生じた余力が、魅力的なデザイン表現を引き出す。技術とは“楽しさ”のためにあるのだ。
「時計は、時間を知るためのものにとどまらず、気持ちを豊かにするもの。僕自身、外出するときは必ず時計を着けますね。うっかり忘れると、めちゃくちゃ不安になる。スマホがあるから時間はわかるけど、ちょっと違うんですよね。仕事柄、海外での試乗会も多いですが、必ず持っていく時計を決めています。特に海外ならスマートウオッチのほうが便利なのでしょうけど、もはやこれじゃないと不安。お守りのような存在ですね」(島下氏)
実用品として考えたら、スマートウオッチに勝る時計はないかもしれない。その一方で機械式時計は嗜好(しこう)品の域に入っており、伝統的な装飾技法や複雑なメカニズムへの探求心はますます旺盛である。
しかし実用性と嗜好性のどちらかしか選択肢がないというのはバランスに欠ける。機能的でも所有したいと思うデザインが必要だし、きれいな時計であっても日常を便利にする機能は必要だろう。それがまさしくシチズン「アテッサ」が果たしている役割ではないだろうか。
「車だってクラシックポルシェも人気ですし、自動運転のような技術革新も進んでいる。でもメインストリームとなるのは、その両方をクロスオーバーしたものになっている。機能性や嗜好性だけでモノを選んでいたとしても、こうしたものに出合うと、ちょっと離れがたくなる。今後の車が、時計ほど実用品と嗜好品がぱっきり分かれるのかはわかりませんが、どちらか一方に突出していくのではなく、ふたつをうまくクロスオーバーさせる方向に向かっているのは間違いない」(島下氏)
これまではブランド重視で輸入ブランドを選ぶ人も少なくなかった。しかし今は、モノにこだわってきた人が、技術とデザインの両面でレヴォーグを選ぶ時代になっているし、アテッサを選ぶようになっている。
嗜好性と実用性をクロスオーバーさせたところに、本当に魅力的なものが生まれる。そういう時代なのだ。
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