■伝統の有田焼にレトロな風合い――名匠が語る「最高傑作」
<SARW067>
セイコー腕時計110周年記念限定モデル
セイコー プレザージュ クラフツマンシップシリーズ
・自動巻(手巻つき)、キャリバー(6R27)、SSケース、カーフレザーストラップ、10気圧防水、ケースサイズ(厚さ:14.1mm、横:40.6mm、縦:49.1mm)
・価格(消費税込):24万2000円/世界限定:1500本(うち国内:300本)
2人の名匠に「セイコー プレザージュ クラフツマンシップ」シリーズの製作秘話を聞いてきましたが、こちらの「有田焼」モデルで最後となります。佐賀県・有田の「しん窯」さんで作られているのが、レトロなアイボリー調のダイヤルを持つ「SARW067」です。
こちらを監修する有田焼の陶工・橋口 博之さんは、「110周年モデルを製作するにあたって、図面をいただいてから型が決まるまで1年くらいでしょうか。やはり焼き物ですから、時計のケースに合うサイズへ調整するのは簡単ではありません」と、完成までの道のりを振り返ります。
有田焼は佐賀県有田町とその周辺地域で製造される磁器のこと。江戸時代はその積み出しが伊万里からなされていたので、「伊万里(いまり)焼」とも呼ばれました。ホーローと同じく、釉薬を吹き付け焼成します。
「このアイボリーのカラーを実現するための釉薬を開発するのが大変でした。色は数え切れないほど表現の仕方がありますし、それを100枚、1000枚と作ったときに安定させるのは難しいのです」
釉薬はスプレーガンで塗布しますが、そのときの数ミクロン単位の厚みによって色ムラが発生してしまうとのこと。また、腕時計に求められる耐久性を実現するため、従来の4倍以上の強度をもつ強化磁器素材を用い、高精度の鋳型による鋳込み工程を経て、1300℃の高温で焼成しますが、これら全てを、橋口さんを含めた職人さんたちが積み上げた感覚をもとに、高い精度で実現しています。
「失敗して使えないダイヤルも多いです。(その数は)ちょっと恥ずかしくて言えないくらい」
そう橋口さんは話しますが、裏を返せばそれだけ真剣にダイヤル製作と向き合っているということ。窯の温度、釉薬を塗布(施釉)する際のムラや気泡、ダイヤルの反り、不純物の混入など、チェック体制の厳重さは想像を超える精度を求めています。
ただ、すべてが同じではなくダイヤルの表情が微妙に違うのも面白いポイントとのこと。「もし店頭で(複数並んでいるのを)見かけられたら、ふたつを見比べてみてください。その違いが楽しめますよ。あとは、アイボリーのダイヤルカラーと、ゴールドの秒針と12時のインデックスがマッチしているのもお気に入りです」と橋口さんは言います。
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今回、3人の名匠たちにそれぞれの製作秘話を聞きましたが、いずれも「日本のモノづくりのよさを、もっと海外の人たちにも知ってほしい」とのこと。
時代の移り変わりが激しい昨今、腕時計を110年作り続けてきたセイコーと、数百年、数千年、伝統工芸を受け継いできた名匠たちがクロスオーバーした「セイコー プレザージュ クラフツマンシップ」シリーズ。
目で見て、耳で聞き、手で触り、たしかなモノづくりをひとつひとつ丁寧に作り上げる。「いかにしてこの技術を次代につなげるか」――琺瑯、漆、有田焼モデルは、そんな矜持(きょうじ)を持った名匠たちの、いつまでも変わらない日本人の心を宿した最高傑作に違いありません。
問い合わせ先:セイコーウオッチ(株)お客様相談室 0120-061-012
セイコーウオッチ公式サイト
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