“マニュアル車っぽさ”が爽快! 使いこなして釣りを広げる最新ベイトリールの世界
ベイトリールを使う理由は「楽しいから」
ベイトキャスティングリール(ベイト)をメインで使っていると、「軽いルアーでもスピニングを使わないんですか?」とよく聞かれます。
軽量リグをロングキャストし効率よく釣りをするには、スピニングの方が向いているとわかってはいるものの、多少の無理はしてでも「使っていたい」と思わせてくれる魔力がベイトにはあります。
●ソリッドな感覚とシンプルな操作感が魅力
ベイトの魅力はその構造的特徴にあります。第1に、スプールをフレーム内に納めた高剛性体であること。第2にラインを放出時と同じ角度で巻き取るため糸ヨレが皆無なこと。この2つの要素がベイトらしいダイレクトな操作感を生んでくれます。
「投げ方が難しい」と言われますが、身につけてしまえばライントラブルから一気に開放されるため、むしろストレスは少なめ。
また、スピニングでキャストする場合、ラインを垂らす長さとベールの位置を合わせる必要がありますが、ベイトは好みの垂らしまで巻いたら、クラッチを切って即キャストが可能。このシンプルさも多くのアングラーに愛されている理由の一つです。
●サイズはおおむね3種類
スピニングほどではありませんが、ベイトにもサイズの選択肢があります。大雑把に分けると小さい順に「ベイトフィネス型」「バーサタイル型(=汎用)」「パワーゲーム型」となります。
最小サイズが繊細さ(fineness)を追求した「ベイトフィネス」モデル。近年急激に進化しているカテゴリで、部品の精度向上やスプールの軽量化により、スピニングでしか投げられなかった1g程度の軽量ルアーでも十分な飛距離を叩き出し、小さなルアーでも太いラインを使った強いゲームを可能としました。
「バーサタイル」は文字通り汎用性を追求したモデルで、1/4〜3/4oz(約7〜21g)程度といった、幅広いルアーを扱うのが得意。最初の1台としてオススメしたいカテゴリです。
「パワーゲーム型」は、1/2oz(約14g)以上のルアーやビッグベイトの使用をはじめ、大型魚とのファイトを想定したモデル。多くは太いラインを大量にストックできるようデザインされ、ハンドルも長めのパワータイプが装備されているのが特徴です。
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