VAGUE(ヴァーグ)

ダイワ注目のハイエンドモデル登場――超軽量スピニング「AIRITY」新作をプロはどう感じた?

●基幹部を徹底チューンした“使いごろハイエンド”

「AIRITY」はトップエンドの「EXIST(イグジスト)」に次ぐ、DAIWAを代表するスピニングリール。2021年登場の前作「ルビアス エアリティ」は、ハイパフォーマンスと価格のバランスが取れた「使いごろハイエンド機」としてコアなアングラーから支持されています。

 モデル名もよりシンプルになった2023年型エアリティの特徴について、渡邉長士さんは「言いたいことはたくさんありますが、とにかく“軽くて強い”ということ」と説明します。

日本全国でアジやメバルといったライトソルトをメインターゲットにする、プロアングラーの渡邉長士さん
日本全国でアジやメバルといったライトソルトをメインターゲットにする、プロアングラーの渡邉長士さん

 地元・外房はもちろん、日本全国でアジやメバルといったライトソルトをメインターゲットにする渡邉さんが求めた、相反する要素を高いレベルで実現してきたのだそうです。

「私がアジングでメインに使っているAIRITY LT2000S-Hの自重は145g。めちゃくちゃ軽いですよね。でも、より注目してほしいのはバランスで、リールを握るフットより前の部分を集中して軽量化したことで、実釣での持ち重り感が飛躍的に軽快になっているんです」(渡邉さん)

●低慣性パーツを軽量・高剛性のボディに内蔵

 軽快さに大きく貢献したのが、旧作に比べ30%以上の軽量化を果たしたベール部分。「巻取り時に高速回転するベールを軽くすることで慣性が低くなり、すっと回ってピタッと止まる。巻き始めと巻き止めたときにそのレスポンスの良さが際立つんです」と渡邉さん。

「アジもメバルもリールを巻いている最中にバイトが多発しますが、“巻き感度”がいいため、微妙な当たりが埋もれることなくハンドルノブから伝わります。その結果、「コツン」というはっきりしたアタリはもちろん、ルアーを軽くくわえた極小のアタリも「何かおかしい」という違和感として察知できるんです」(渡邉さん)

渡邉さんがアジングなどのライトソルトで愛用する、AIRITY LT2000S-Hの自重はなんと145g
渡邉さんがアジングなどのライトソルトで愛用する、AIRITY LT2000S-Hの自重はなんと145g

 すでに実戦投入し、「進化は軽さだけではありません」と断言する渡邉さん。得意とするアジングは、釣りの中でも最も細いラインを使用するので、糸切れを防止するドラグ性能には人一倍こだわっているのだそう。

「イグジストと同じ最新のドラグシステム『ATD TYPE-L』を採用しているので、40センチを超えるギガアジが強烈に走ってもしっかり粘ってくれるんです。そういった機能を軽量&高剛性のフルメタルのマグネシウムボディに搭載しているんですから、控えめに言って最強です」と笑う渡邉さん。

 全方位に進化したAIRITYは、2000番台から5000番台まで、全12機種のラインナップ。2月から順次発売されるいま最注目のスピニングリールなのです。

ダイワ「エアリティ」公式サイト

Gallery 【画像】DAIWAの超軽量スピニング新型「AIRITY」を見る(7枚)
ダイヤルに隕石を使う腕時計とはどんなもの?

RECOMMEND