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時計事業50周年を記念して「カシオ初の腕時計」が復刻! 初代愛用者もまだいる!? アップデートされた部分はどこ?

●忠実な再現とアップデートとの絶妙なバランス

 電卓事業からスタートしたカシオが、「時間は1秒1秒の足し算」という発想のもと、1974年に初の腕時計として生み出したのが「カシオトロン QW02」。

 電卓により培った技術を活かしたオートカレンダー機能は、当時のデジタルウオッチでは世界初として大きな注目を持って迎えられました。

カシオ初の腕時計、かつ世界初のオートカレンダー機能搭載という記念すべきモデルを現代の技術で復刻
カシオ初の腕時計、かつ世界初のオートカレンダー機能搭載という記念すべきモデルを現代の技術で復刻

 今回の限定モデル「TRN-50」は、時計事業50周年を記念し、その原点たる初代カシオトロンを復刻させたもの。オリジナルを忠実に再現したそのデザインは、実際に若き日に「カシオトロン」を愛用していたというユーザーであれば、ひとしおの愛着を感じるはず。

 文字盤では、ダークブルーに繊細なストライプをあしらい先進的なイメージを表現し、STN液晶内では視認性高く時刻や日付を表示。液晶の下部には「CASIOTRON」のロゴを配し、細かな変更はあるものの、全体としてはオリジナルに最大限の敬意を表した仕上がりに。

 文字盤上部の挽目加工と、側面の鏡面仕上げがメタルの質感を強調し、バンドではヘアライン面とミラー面の仕上げ分けで上質な印象に。

 スクリューバックの裏蓋では、オリジナルモデル同様のモチーフをあしらいつつ、50th、ANNIVERSARYの文字を加えて特別感を演出。もちろん限定モデルとしてのシリアルナンバーも刻まれています。

 サイズもオリジナルモデルとほぼ同等となる39.1mmの外径を持ちつつ、厚みはオリジナルよりも0.3mm薄くし装着感をアップ。

 機能面においては、タフソーラーに電波受信機能、Bluetoothによるモバイルリンク機能も搭載し、現代水準の快適な機能を網羅。

 専用パッケージは紙素材を採用しており、環境へ配慮したプラスチックレス使用が嬉しいところ。

 その後のG-SHOCKなどへと発展する輝かしいカシオ腕時計の歴史を切り拓いた初代「カシオトロン」。時計ファンならぜひ巻いてみたい一本ではないでしょうか。2月29日より、4000本限定での発売となります。

●製品仕様
「TRN-50」
・価格(消費税込):6万3800円
・生産個数:4000個
・防水性:5気圧防水
・受信電波:JJY(日本) 40 kHz(福島局)、60 kHz(九州局)│WWVB(アメリカ) 60 kHz│MSF(イギリス) 60 kHz│DCF77(ドイツ) 77.5kHz│BPC(中国):68.5kHz
・電波受信方法 自動受信(最大6回/1日、中国のみ最大5回/1日)、手動受信
 ※ 受信できる環境と判断した場合、自動受信を行います。
・ワールドタイム:ワールドタイム5本:世界39都市(39タイムゾーン、サマータイム自動設定機能付き)+UTC(協定世界時)の時刻表示、ホームタイムの都市入替機能付き
※ スマートフォンとの連携により更新される場合があります。
・使用電源:タフソーラー(ソーラー充電システム)
・連続駆動時間:フル充電時からソーラー発電無しの状態で機能使用の場合:約11カ月
・パワーセービング状態の場合:約22カ月
・大きさ:42.7 × 39.1 × 12.3mm
・質量:約111g
・発売日:2月29日

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