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なぜグーグルマップよりも人気がない!? iPhoneに標準搭載のアップル純正無料地図アプリ「マップ」 最新の使い勝手とは?

アイフォーンに標準で搭載される無料地図アプリ

 スマートフォンのOSは、「Android(アンドロイド)」と「iOS」の2つに大別されます。

 世界的にはアンドロイドの普及率が高く、その調査を見ても多くが6割から7割に達しているとの結果が出ています。

 しかし、日本ではその逆の数字です。Androidは3~4割にとどまり、iOS、つまりiPhoneを使っている人が圧倒的に多いのです。

 そすると当然、地図アプリもiOS標準の「Appleマップ」を使っている人が多いかと思いきや、これが「Googleマップ」の利用者のほうが多いというアンケート結果があります。

 現在のAppleマップの実力を試してみました。

Appleマップ。iPhone(iOS)に標準の無料地図アプリだ
Appleマップ。iPhone(iOS)に標準の無料地図アプリだ

 Appleマップは、クルマ以外にも徒歩や公共交通機関、自転車、ライドシェアなどに対応して案内するアプリです。

 徒歩モードの場合はクルマが走れない公園内や階段といった道路も対象に案内し、公共交通機関を選べば徒歩を含めた現在地からの目的地までの乗換手段を案内してくれたりします。

 案内ルートの条件として、クルマ(ドライブ)モードでは高速/有料道路を避けたり、徒歩/自転車モードでは坂道を避けたルートで案内することが可能です。つまり、機能面ではGoogleマップと同等に作られていると言っていいでしょう。

 他にGoogleマップの「ストリートビュー」のような指定場所を360度の実画像で見回せる「LooK Around」機能も用意しています。まだエリアでGoogleマップまでに追いついていませんが、少しずつ拡大してきているようです。

 こうしたAppleマップですが、今回はカーナビとしての機能をチェックするのが目的。ドライブモードを選んで検証を行いました。その方法はiOS17にアップデートしたiPhone11単独と、60系プリウスのインフォテイメントシステムに接続する2つで行っています。

 まずは目的地の検索からです。iPhone単独では文字入力以外に音声でも探せました。その認識率はとても高く、対象を間違えることはほとんどありません。操作はとても快適で、これなら目的地変更もドライブ中のわずかな時間で簡単に行えそうです

 一方、プリウスと連携した場合では、音声認識は使えず画面上での手入力のみの操作となります。フリック操作にも非対応あるため、キーを何度もタップするトグル入力で操作することになりました。ただ、検索結果そのものはiPhone単独で行った場合と同じです。

 キーワードは「近所の◯◯」と入力すると、コンビニやファミレスなどの施設がすぐにリストアップされ、施設名や住所がわかっていればダイレクトに入力しても対応してくれました。また、施設名はかなりマイナーな対象でも検索できるようで、たとえば成田空港周辺の撮影スポットとなっている公園も一通りカバー。この辺りの使いやすさはよくできていると思います。

 ただ、Googleマップでは対応できる「お腹減った」とかの曖昧なキーワードや、「電話番号」での検索では対応できません。やはり相対的に検索能力ではGoogleマップに大きく見劣りするようです。Googleマップからの転送にも非対応でした。

 目的地が決まったらルート探索です。「おすすめ」「最速」を含めた3ルートが表示され、それぞれ交通情報に基づいて所要時間も案内されています。

 交通情報はシステムを提供するオランダのTomTom(トムトム)が収集したもので、この情報をジオテクノロジーズの地図上に反映させているようです。ルートには経由地を追加することも可能で、なんと最大13カ所まで設定できました。これは車載カーナビ以上のスペックと言えます。

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