VAGUE(ヴァーグ)

選ぶべきは長く使える定番品! 上質さを求める目利きにもオススメのハイクオリティな国産靴

20年の技術を結集したブランド最高峰の「プレステージライン」

 三陽商会が展開する紳士靴ブランド・三陽山長から、ブランド創業20年の集大成として2021年春に発売されヒット作となった「プレステージライン」の第2弾がリリース。エレガントな印象を与えるスムースレザーを使用した「謹製 匠一郎」、「謹製 勘三郎」、「謹製 定九郎」の3モデルが発売された。

 三陽山長の真髄であるグッドイヤーウェルト製法の革靴は、日本の革靴づくりの聖地として知られる東京・浅草にある1949年創業の老舗靴工場が製作を担当。工程ごとの分業が一般的な靴づくりにおいて、職人が日によって異なる工程を担当することで技術を磨き、高い品質をキープしているという。

  • “ビスポークシューズに限りなく近い一足に仕立てる”をコンセプトに、革から仕上げまですべてにおいて上質なクオリティで製作される山陽山長の「プレステージライン」

「プレステージライン」は、そんな三陽山長“20年の技術”を結集したトップグレードシリーズ。その特徴について、三陽商会コーポレートビジネス部の猿渡伸平さんは次のように語る。

「『プレステージライン』は“ビスポークシューズ(オーダー靴)に限りなく近い1足に仕立てる”をコンセプトに、革から仕上げまですべて上質なクオリティで製作している商品です。インソック(半敷き)部分にも、ビスポークシューズのイメージを表現する文言として“日本謹製 特別誂靴”の刻印を施し、通常のラインとは差別化を図っています」

 三陽山長のドレスシューズは、モデル名もユニーク。日本の靴職人たちが1足1足つくる国産の紳士靴ブランドであることを表現するために、創業時からすべて漢字の名称がつけられている。代表モデルである「友二郎」にはじまり、「勘三郎」、「源四郎」、「長伍郎」と数字が連なり、人物を連想するモデル名となっている。

●確かな職人の技術でエレガントにつくられた3モデル

「プレステージライン」第2弾のアッパー素材には、キメが細かく自然な光沢感のある、しなやかなボックスカーフを使用。ライニングには第1弾に引きつづき、しっとりと吸いつくような質感を特徴とするフランスの老舗タンナー・HAAS社製のレザーを使用している。

 また、コバ(アッパーとソールの間の張り出し部分)には、日本伝統の仕立てといわれる三角形にけずり出した“矢筈(やはず)仕上げ”を採用。通常の平コバよりエッジが効き、端正な印象に見える点が魅力だ。

 一方ヒールは、素材のよさを際立たせるために1枚仕立てにし、さらに底に向かってわずかに幅が狭くなるピッチドヒールに仕上げるなど、エレガンスさを強調した仕様となっている。

 ここからは、シリーズ第2弾の3型について、それぞれの特徴を見ていこう。

「謹製 匠一郎」は、アッパーのステッチを一切表に出さない“レベルソ仕立て”が特徴の「匠一郎」を「プレステージライン」のクオリティで製作。リブテープをはぶくことで屈曲性を高めた独自の“フレキシブルグッドイヤーウェルト製法”で仕立てるなど、最高峰のアップグレードをおこない、ミニマルでありながら立体感のあるデザインに仕上げている。

「謹製 勘三郎」は、U字型の革片を甲部に用いて切り替えたトゥデザインが特徴の「勘三郎」を「プレステージライン」のクオリティで製作したもの。トゥに縦に入ったスキンステッチは、2枚の革をつなぎ合わせる際、厚さ1コンマ数ミリの革の表面に針を貫通させずに縫い上げる技法で、同じ深さで針を刺していくことで、革の表面にステッチが美しく浮き上がる。限られた職人しかできない難度の高い作業で、手縫いでおこなうため機械縫いでは見られないクラフトマンシップを象徴するデザインといえる。

「謹製 定九郎」は、乗馬靴に由来するジョッパーブーツを「プレステージライン」の新作として製作。三陽山長のアーカイブをベースに約10数年振りに復刻した、通常ラインにはないデザインとなっている。ブーツとしてはめずらしく、カカト部を1枚革で仕立てたドレッシーな仕立て“シームレスヒール”を採用。前述の“ピッチドヒール”と相まって、エレガントな印象のブーツに仕上がっている。

 すべてのモデルに「謹製」と冠し、ブランド創業20年を機に“真心こめて国内最高峰の革靴をつくり上げる”という三陽山長の意志が表現された「プレステージライン」。メイド・イン・ジャパンによるクオリティの高いドレスシューズは、きっと一生モノになるに違いない。

●製品仕様
☆謹製 匠一郎
・価格:16万5000円(消費税込、以下同)
・サイズ:24.5-27cm

☆謹製 勘三郎
・価格:16万5000円
・サイズ:24.5-27cm

☆謹製 定九郎
・価格:17万6000円
・サイズ:24.5-27cm

Gallery 【画像】メイド・イン・ジャパンならではのクオリティの高さが魅力的な山陽山長「プレステージライン」の詳細を見る(13枚)
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