ジェット機を公道走行可能なリムジンにカスタム! 三菱ディーラーで4億8000万円でただいま絶賛販売中【米国】
広大なアメリカだからこそ実現できたジェット機をカスタムしたリムジン
「自由の国アメリカ!!」を感じさせるワンオフのリムジンに目が点になってしまった。と同時に、大人が真面目に“バカ”をやると、こんなにも凄いものが出来るのだと感心する。
その名は「リモー(リムジンの略)ジェット」。
プライベートジェットや軍用機として用いられてきた「リアジェット35」をベースとし、リムジンに仕上げた人たちがいる。2006年に製作を開始し、完成したのは2018年。費やした金額はなんと100万ドルを超えている、とも。
リアジェット35は1973年から1994年にかけて生産されていた小型航空機で、まだ現役で飛んでいるものもある。どういう理由でリムジンのベース車になったかは不明だが、なんらかの要因で不動になったものがあったのだろう。
●小型ジェット機をワンオフでリムジンに
リアジェット35の主翼を取り外し、ワンオフの専用サスペンション、28インチのタイヤを履く巨大ホイール、シボレー「シルバラード」の8.1リッターV8エンジンやトランスミッション、ジープのランプなどを組み込み、リムジンに仕立てられた。
ジェット機のエンジン部分にはスピーカーが組み込まれ、さらにその下の胴体脇部分にもスピーカーが埋め込まれている。また、ジェットエンジン部分の後方にはLEDが組み込まれており、“アフターバーナー”のような演出が凝らされている。
インテリアは横一列の長椅子が配され、8名が乗車可能で、アメリカのリムジンに期待するギラギラしたLED満載の“ディスコ仕様”になっている。オーディオシステムの合計出力は1万7000Wを誇るというから、野外イベントのスピーカーなみの出力だ。
実際、イベントでの貸し出し需要がメインで、その巨漢ぶりから純粋なるリムジンとしての移動には向いていないように思えてならない。参考までに全長は12m80cm、全幅は2m44cmとリムジンとしては異次元サイズ。なお重量は5443㎏もある。ただしアメリカでは、普通乗用車免許で運転できるそうだ。
“コックピット”もシボレー シルバラードから移植しているので、使い勝手自体は悪くなさそうだ。エンジンをスタートさせるには、クルマと同様、キーを捻るだけ。コックピットの頭上に飛行機のようなフリップ式スイッチが設置されているが、インテリアのライトを制御するものとのこと。
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