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「セイコー 5スポーツ」最新作はヘリテージモデル“SKX”のDNAが息づくGMT搭載モデル

ブランド原点にあるヘリテージモデル“SKXモデル”の面影を色濃く残す

 高品質なメカニカルムーブメントを搭載しながら数万円台というカジュアルな価格設定を実現、2019年に日本国内でリローンチするや瞬く間に時計ファンの心をつかんだセイコー 5スポーツ。そのベースになっていたのが“SKXモデル”だ。

 “SKXモデル”とはセイコーが海外向け製品として生産していた機械式ダイバーズウオッチで、特にブラックダイアルの「SKX007」は、“ブラックボーイ”の愛称でファンの間ではつとに知られる人気モデル。新生5スポーツにおいては従来“Sports Style”の名の下に、“SKX”のデザインを継承するモデルをラインナップしていたが、このたび同コレクションの名称をあらたに“SKX Sports Style”へと改称、さらにふたつの新モデルが仲間入りする。

 最大のポイントは、複数都市の時刻を同時に表示できるGMT機能の搭載なのだが、それ以上に注目を集めているのが、往年の名品の面影を色濃く残すデザインだ。

旅心を刺激するGMT機能はバカンスはもちろんビジネスにも活躍
旅心を刺激するGMT機能はバカンスはもちろんビジネスにも活躍

“SKXモデル”を思わせるブレスレットの復活、新搭載のGMT機能、さらに5万円台という価格の衝撃

 例えば、ステンレススティール製のメタルブレスレット。もともと“SKX”では、細かな駒を短く均等なピッチでつないだ多列のブレスレットが採用されていたが、新生5スポーツ “Sports Style”ではこの部分がフラットな三連ブレスレットに変更されていた。それが今回登場の新モデルでは、往年のヘリテージモデルの懐かしさと新しさをあわせ持つ、クラシカルなブレスレットが復活しているのだ。

 すでにオリジナルの“SKX”が入手困難となっている今、「このデザインを待っていた!」との声が方々から上がっているのもさもありなん。目に麗しいデザインはもとより、ほどよい重量感ともに腕元に心地よくなじむ装着感の良さは、手にした人だけが味わえる喜びだ。

 ムーブメントにはGMT機能を搭載した新開発のメカニカルキャリバー・4R34を搭載。時針とGMT針、濃淡2色に色分けされた回転ベゼルをつかって、ふたつの異なる場所の時刻を確認することができる。インデックスや針などの基本デザインは従来モデルから大きく変わらないが、GMT機能の搭載によっていっそうスポーティな印象に。ハードレックスガラスの風防には3時位置にマグニファイドレンズがついて、時刻表示の判読性をアップさせている。

 もちろん10気圧防水はダイバーズウオッチと呼ぶには頼りないし、ハードレックスガラスを心もとなく感じる人もいるだろうが、この機能が5万円台で手に入るというのはひたすら驚き。昔からの“SKX”愛好家から初めての機械式時計として手に入れたい人まで、幅広い範囲でユーザーを集めそうだ。

●製品仕様
■セイコー 5スポーツ SKX Sports Style GMT モデル
品番:ブラックモデル:SBSC001、ブルーモデル:SBSC003
価格(消費税込):各5万2800円
ケース径:42.5mm
ケース厚:13.6mm
ケース、ブレスレット:ステンレススチール
ガラス:ハードレックス
ムーブメント:メカニカルムーブメント キャリバー4R34
駆動時間:パワーリザーブ約41時間
防水性能:日常生活用強化防水(10気圧)
発売日:7月8日

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