VAGUE(ヴァーグ)

次のサイクルも見据えたベントレーの思慮深い素材使い

 目にうるわしい「いけばな」を生け終わった後、あらためて小原さんと加賀の名所をベンテイガでめぐります。その道中、小原さんは、クルマが持つ魅力を改めて感じられたと話し始めます。

  • 0-100km/h加速は4.5秒をマーク。最高速度290km/hに達する俊足の持ち主だ

「仕事柄、クルマで移動するとき、植物や四季のちょっとした変化によく気づくんです。

 例えば、クルマを降りた瞬間に肌に当たる風が変わっただけで、季節が進んだと実感しますし、朝、出かけるときはつぼみだった花が、帰り道では咲いているといった変化もあります。クルマで移動する際に五感で感じるすべての物事が、毎日の暮らしにおける刺激になっているのです。

 同様に、『いけばな』も作品を通じて気づきや発見をもたらし、鑑賞する方に豊かさを提供します。クルマも『いけばな』も人々のライフスタイルにおける豊かさのエッセンスになっているのだと感じました」(小原さん)

 なかでも、今回試乗したベンテイガは、素材使いの妙に感心させられたと小原さんは続けます。

「『いけばな』に携わる人間が最も大切にすべきことは、花をどのように生けて、どういった作品を生み出したいか、という自身の願望ではありません。花がどんな風に生けられたいと思っているのか、花材の声を聞き取って、それを端的に表現してやることが一番大事なことなのです。

 ベンテイガのインテリアも、そうした素材の声に耳を傾けて仕立てられているように思います。革や金属、ウッドといった“本物の素材”がふんだんに用いられていますが、聞くところによると、例えばウッドは、自然に倒れた倒木のみを使っているだけでなく、1本採取すると同じ木を改めて1本植樹するという独自ルールをベントレーは設けているそうですね。

『いけばな』も同様ですが、素材にストレスをかけて生み出したものというのは、周りの人にストレスを感じさせてしまうと思うのです。世の多くのプロダクツは、そうしたストレスの悪い循環の中にあるのではないでしょうか。

  • ウッドパネルの素材には、自然に倒れた倒木のみを使用。さらに同じ木を植樹するなどサステナビリティにも配慮
  • ダイヤモンドパターンが施されたリアドアのデコレーションパネル。ウッドパネルとのコントラストが美しい

 その点、ベントレーの匠たちは、使用する素材に対して深い知識と自信を持ち、サステナビリティといった人々の目が触れにくいところにまでこだわっています。素材の価値を真摯に見つめ、その素材の一番いい部分を引き出す。しかも、それで完結するのではなく、次のサイクルにつながる手段もしっかりと講じる。実に興味深い話ですよね。

 そうしたモノづくりをおこなっているからこそ、乗る人の心の満足感や豊かさを生み出せるのだと思います」(小原さん)

 イギリスの歴史ある高級車ブランド・ベントレーが手がけたラグジュアリーSUVと、日本が世界に誇る伝統文化である小原流「いけばな」には、ともに人の心を豊かにするウェルビーイングの思想が息づいていました。

  • 日本の伝統文化である「いけばな」とイギリス伝統の高級車ブランドには共通する魅力があった

●BENTLEY BENTAYGA AZURE V8
 ベントレー ベンテイガ アズール V8
・車両価格(消費税込):2912万8000円
・全長:5150mm
・全幅:1995mm
・全高:1755mm
・車両重量:2470kg
・エンジン形式:V型8気筒ツインターボ
・排気量:3996cc
・駆動方式:4WD
・変速機:8速AT
・最高出力:550ps/5750〜6000rpm
・最大トルク:770Nm/2000〜4500rpm
・最高速度:290km/h
・0-100km/h加速:4.5秒

●BENTLEY
 https://www.bentleymotors.jp/models/bentayga/

●取材協力
 べにや無何有
 石川県加賀市山代温泉55-1-3
 https://mukayu.com/

Gallery 【画像】伝統と文化の豊かさに触れる旅の模様とベントレー「ベンテイガ」を写真で見る(41枚)

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