VAGUE(ヴァーグ)

帰宅時間がズレる時代に、オーブンレンジは何を進化させるべきか

 いまの暮らしでは、家族が同じ時間に帰宅し、温かい料理が一斉に食卓に並ぶとは限りません。共働きが当たり前になり、仕事終わりの時間もばらつきます。忙しい朝はなおさらです。冷凍ごはん、つくり置き、総菜、下味冷凍といった現実的な食材をうまく使いながら、それでも食卓の満足度は高めたい。そんな感覚を抱えている人は多いはずです。

 そこで問いたいのは、いまのオーブンレンジに本当に必要な機能は何か、ということです。豪華な料理をつくる力なのか。レシピの多さなのか。あるいは、毎日のごはんをもっと無理なく、おいしく楽しめるようにすることなのか。

  • ブラックとホワイトの2色で展開される「EVERINO ES-LA30」。毎日のごはんから、少し特別な一皿までを受け止める30Lプレミアムレンジだ

 象印マホービン「EVERINO ES-LA30」を見ていて強く感じるのは、まさにその点です。これは単に“よくできたプレミアムオーブンレンジ”ではありません。忙しい毎日のごはんを手軽においしくし、その先にごちそうメニューやスイーツづくりまで楽しめる余白をつくってくれる。そんな一台です。

「基本の徹底」が、毎日の料理のハードルを下げる

 30Lクラスのオーブンレンジは、各社の技術とブランド思想が色濃く表れるカテゴリーです。どのメーカーも、“料理を上手に、おいしく、楽しくする”方向でこの市場を進化させてきました。実際、それはプレミアムレンジに求められる重要な価値です。

 一方で、実際の家庭でオーブンレンジが高頻度で使われるのは、特別な料理をつくる時間だけではありません。平日の「温め」や「解凍」も、日々の食卓を支える大切な機能です。

  • 毎日の定食スタイルも、「2段あたため」なら複数品をまとめてあたためられる。帰宅時間がズレる日でも、食卓の完成度を保ちやすいのがうれしい

 象印マホービンが30Lユーザーの使用実態を調べたところ、半数以上が温め機能を「ほぼ毎日使う」と回答する一方で、「あたためムラ」「解凍のムラ」「時間がかかる」といった基本性能への不満が大きかったといいます。

 つまり、プレミアムレンジ市場では“つくる楽しさ”が進化してきた一方で、生活者は“基本機能へのストレス”も抱えていました。「EVERINO ES-LA30」が着目したのは、この日常のリアルな不満です。

 さまざまな食材を、手軽に、ちゃんとおいしい食事へと引き上げられるかどうか。いまのプレミアムレンジに求められている価値は、そこにもあります。

象印「EVERINO」(30L)について詳しくはこちら

象印マホービンが磨いたのは、レンジの“基本”です

「EVERINO ES-LA30」の大きな特徴は、国内家庭用オーブンレンジとして業界初※1とうたう「ツインエンジン構造」です。一般的なレンジは、エンジン※2ともいえるマグネトロンは1つのみですが、「EVERINO ES-LA30」には2つ搭載。底面と奥面からのレンジ加熱を可能にしたことで、30Lの広い庫内でもあたためムラを抑え、さらに調理機能の充実も実現しました。

※1 日本電機工業会加盟メーカーの国内家庭用オーブンレンジとして、2つのマグネトロンを搭載し、製品奥面と底面からマイクロ波を個別に制御し出力できる構造が初。象印調べで、2025年7月31日発表
※2 マグネトロンを意味する象印独自の言葉

  • 2つのマグネトロンで底面と奥面の2方向から加熱する「ツインエンジン構造」のイメージ

「EVERINO ES-LA30」の製品発表会では、象印マホービンの市川典男社長が、オーブンレンジを「象印ブランドの力を十分に生かせる商品領域」と位置づけていました。

 象印マホービンは、炊飯ジャーや電気ポット、水筒など、毎日使う道具を長く磨いてきたブランドです。その強みを、オーブンレンジという新しい領域にも生かそうとしていることが伝わってきます。

  • ツインエンジン構造だからこその安定した解凍性能も、EVERINOの強みのひとつ。冷凍マグロもドリップを抑えながら扱いやすい状態に近づけ、包丁が入りやすく、切り分けもしやすくなる

 単に30Lというサイズを用意しただけではなく、毎日使うレンジの基本機能をどう高めるか。そこに踏み込んだことが、「EVERINO ES-LA30」の大きな意味だと感じます。

象印「EVERINO」(30L)について詳しくはこちら

Next何げない食事もごちそうへと引き上げる“手軽さ”が魅力
Gallery 【画像】「EVERINO」と機能を活用した調理例を見る(23枚)
滝田勝紀
滝田勝紀
VAGUE家電統括プロデューサー
モノ雑誌の編集に15年以上携わり『デジモノステーション』編集長を歴任。現在は家電スペシャリストとして、国内外の最新テクノロジーを長年取材。All About家電ガイドやMakuakeエバンジェリスト、楽天ROOM公式インフルエンサー(フォロワー56万人超)など幅広く活動する。海外取材経験も豊富で、欧州家電メーカー本社や世界最大級の見本市「IFA」への造詣も深い。また、Z世代向けメディア運営やPR会社経営の傍ら、インテリアスタイリスト窪川勝哉氏とのユニット「𝒾𝓃𝒞𝒶𝒹𝑒𝓃𝓏𝒶」で家電開発も手掛ける。機能とデザインの両面から、心地よい暮らしのあり方を提唱している。

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