日本の至宝コラボをハンズオン! ホンダ「スーパーカブ」と「セイコー 5スポーツ」のコラボ時計が最高すぎた
親しみやすいデザインに込めた旅したくなる使い心地
発売されたばかりの「セイコー 5スポーツ スーパーカブ コラボレーション限定モデル」に筆者が初めて出会ったのは、2022年10月に青山のホンダ本社で行われたスーパーカブのイベント「カフェカブミーティング in 青山」でした。
世界に誇る“国民的オートバイ”ことスーパーカブと、メカニカルウオッチの雄・セイコー 5スポーツとのコラボモデルとあって、来場したカブ主のみなさんも発売前の実機を前に興味津々の様子。

セイコー 5スポーツといえば、自動巻きのメカニカルウオッチでありながらコスパにすぐれ、防水性や耐久性にも妥協しない質実剛健さで支持されるタイムピースです。
シンプルで扱いやすいスーパーカブとどこか似ている点も多いとあって、カブ主の筆者もその使い心地が気になる所。リリースされたばかりの実機をお借りして、さっそくツーリングに出かけました。
●ダイバーズのフェイスにカブのフロントビューを再現
本作のデザインハイライトは、名車・スーパーカブのフォルムを余すところなく表現したフェイスにありそうです。
11・12・1時位置のインデックスに見立てた丸目のヘッドライトやオレンジ色のウインカーレンズは、「その手があったか!」とカブ主をニヤリとさせてくれるアイデアが秀逸。同時に風よけの白いレッグシールドもフラットデザイン化するなど、時計の機能と共存しながら、細部までカブのフロントビューを取り込むことに成功しています。
フィーチャーされるポイントは、カブらしいシルエットにとどまりません。セイコー 5スポーツのアイデンティティのひとつである4時位置にオフセットされたりゅうずには、ガソリン燃料計を表記するなど、オートバイ乗りの心をくすぐる演出がされるなど、隅々までカブイズムが行き渡っているのです。

●一緒に走り出したくなる使い勝手を熟慮したファンクション
時計としての機能は、ウインカーレンズのオレンジを差し色にした秒針が印象的な3針と、デイデイト(曜日・日付)表示のみと極めてシンプル。あれこれと機能を足すのではなく、引き算で個性を生み出す潔さもセイコー 5スポーツとスーパーカブの共通点だといえます。
オートバイ乗りにとってうれしい機能が逆回転ベゼル。出発時にゼロ位置を分針に合わせておけば、一時間のタイマーとして活躍します。ツーリングでは安全のため一時間ごとに休憩をとりたいものですが、走行中にベゼルをチラ見するだけで、瞬時に経過時間を知ることができます。ツーリングライダーならばぜひとも活用したいファンクションです。

ベルトにはNATOスタイルのナイロンファブリックのストラップを採用。約13.4mmのケース厚とあいまって、防寒着やグローブを身に着けた状態でも、自然と手首に収まりハンドリングのじゃまになるようなことは一切ありませんでした。
質実剛健さをシンプルな機能美で表現するメカニカルウオッチのセイコー 5スポーツは、スーパーカブのルックスだけでなく、スピリットをも体現したタイムピース。カブ主へのギフトにはもちろん、一年無事故で頑張ったカブ主が自分へのご褒美にするにもぴったりな仕上がりなのです。
●製品仕様
・型番:SBSA181
・価格(消費税込):4万7300円
・ケースサイズ:外径42.5㎜(りゅうず含まず)、厚さ13.4㎜
・ムーブメント:メカニカルムーブメント キャリバー4R36
・巻上方式:自動巻(手巻つき)
・時間精度:日差+45秒~-35秒(気温5℃~35℃において腕に着けた場合)
・パワーリザーブ:約41時間
・石数:24 石
・振動数:21,600 振動/時(6振動/秒)
・素材:ケース/ステンレススチール、ストラップ/ナイロン
・風防:ハードレックス
・防水性能:日常生活用強化防水(10気圧)
・限定数量:世界限定6000本(うち国内300本)※数量限定のため、製造終了
・発売日:2022年11月11日(金)