最強オフロード・ピックアップトラックが進化 ジープ改良新型「グラディエーター」米国で登場 新たに「ルビコンX」を設定
7スロットグリルも新デザインに変更
ステランティスの米国ブランド、Jeep(ジープ)は2023年9月13日、米国デトロイトで開催中の北米国際自動車ショー2023(NAIAS2023)において、改良新型ジープ「Gladiator(グラディエーター)」を発表しました。
グラディエーターは、2018年のロサンゼルスオートショーにおいて発表された全長5.6mの中型ピックアップトラックです。26年ぶりに北米市場で登場し、話題となりました。
日本でも2021年11月に上陸、巨大なボディながら人気を集めています。
今回、米国で登場したグラディエーター2024年モデルは、ジープ車の象徴である7スロットグリルのデザインを変更。またフロントガラスに統合されたステルスアンテナや新デザインのホイールなど、外観を変更しています。
インテリアでは12ウェイにパワー調整可能なフロントシートや、クラス最高となる12.3インチタッチスクリーンを備えたUconnect 5システム、ワイヤレスでのApple CarPlayおよびAndroid Autoに対応したまったく新しいインストルメントパネルなど、より洗練された室内になっています。
さらに1列目および2列目にはサイドカーテンエアバッグを備え、安全性も向上しています。
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注目は、新たに登場したグレード「Rubicon X(ルビコンX)」です。
ルビコンXは、従来のルビコンの上位グレードとなり、よりオフロード性能を高めているのが特徴で、エクステリアは専用のスチールバンパー、一体型オフロードカメラなどを備えています。
また「Rock-Trac 4×4」を採用。このシステムは、4:1レシオの「4LO」を搭載する頑強な第3世代「Dana 44」の前後アクスルを備えています。フロントとリアのアクスル比は4.10が標準で、「Tru-Lok」前後ロッキングディファレンシャルも標準装備されています。
トランスミッションは6速MTまたは8速ATで、搭載されるエンジンは285馬力・260lb-ft(約352Nm)を発生する3.6リッターV型6気筒「ペンタスター」エンジンです。エンジンスタートストップも標準装備されています。
電子制御式フロントスタビライザーディスコネクトを標準装備、どんな地形でも走行を助けます。
改良新型グラディエーターは、2023年末に米国で納車が開始される予定です。日本での展開時期など詳細は未定です。