Gショックが「異次元の高級時計」発表!? 造形は人工知能と“共創”? 驚異のフルゴールドモデルが本当にすごい理由
●機械式高級時計と変わらぬ、最高峰のアナログ・メカニズム
さらに時計の「中身」、つまりムーブメントも画期的だ。世界に6局ある標準電波に対応した「マルチバンド6」だが、時刻表示やクロノグラフや日付の表示はあくまで歯車輪列を使ったアナログ式。

ソーラー駆動のクォーツムーブメントだが、針を動かす歯車輪列は半導体製造と同様の手法を使って製造されたシリコン製の超精密な歯車を組み合わせ、さらに機械式時計と同様に軸受には55個ものルビーを使うことで、スムースで正確な運針を実現。
ムーブメントの地板も機械式の高級時計と同様に美しく仕上げられている。組み立ては、カシオ山形工場の熟練の組み立て職人と羽村の開発チームが共同で行う。
またソーラーセルも従来のシリコン製ではなく、人工衛星など宇宙分野で使われる超高効率なガリウム系のソーラーセルを採用。
新開発されたモジュール(ムーブメント)自体の低消費電力化もあり、スケルトン構造のカレンダー車、その数字の隙間からソーラーセルに差し込むわずかな光で、時計が動くのに充分な電力を確保している。
●時計史、そしてG-SHOCKの歴史を革新する「異次元の高級時計」
伊部氏はこのモデルの「G-D001」というモデル番号に「新世代のG-SHOCKの第1号モデル」という意味を込めていると語る。
ケースの素材も造りも、そして歯車輪列も、さらに仕上げも「G-D001」はまさに高級時計そのもの。つまりこれはいまだかつてない「プレミアムなG-SHOCK」であると同時に、スイス製の機械式高級時計と同じ、いやアブソリュート・タフネスというこれまでのゴールド製の高級時計にはないタフネスを備えた「異次元の高級時計」なのだ。

今後はこの「G-Dライン」から、デザインやメカニズムや仕上げでも時計愛好家を魅了する、「ラグジュアリーなG-SHOCK」がごく近い将来、必ず登場するに違いない。
カシオは、そして40周年を迎えたG-SHOCKは、若い開発陣たちの手で、これまでの「カジュアルでタフなウォッチ」というG-SHOCKの概念を超えて、ついに「タフなラグジュアリーウォッチ」という新ジャンルを創造したのだ。
ラグジュアリーウォッチとしてのその価値は、すでに時計オークションの世界をリードする、時計愛好家なら誰もが知っている、これまで世界最高峰の希少で贅沢なアンティークモデルを取り扱ってきた名門オークションハウス「フィリップス」が12月2023年12月9日から10日にニューヨークで開催する「ザ・ニューヨーク・ウォッチオークション ナイン」のハイライト5本のひとつとして、トップページにフューチャーされていることからもわかる。
この記念すべき最初の、世界でたった1本だけ製造された異次元のG-SHOCK「ラグジュアリーG-SHOCK」は、全世界の時計愛好家、コレクターが注視するこの場でチャリティーオークションに掛けられる。
その収益がすべて環境保護団体に寄付されるこのオークションで、このモデルは果たしてどんな価格で落札されるのか? G-SHOCKファン、そして時計愛好家にとって、この結果は絶対に見逃せない!
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