3日間の雪遊びでも充電不要! 「Amazfit T-REX Pro」をスノーボードで使ってみた
390mAhのバッテリーを搭載し最長18日稼働
Amazfit(アマズフィット)は中国のウェアラブルデバイス・メーカーである「Zepp Health Corporation」によるオリジナルのスマートウォッチ・ブランド。2021年第3四半期の出荷台数世界3位を記録した、今もっとも勢いのあるブランドのひとつだ。
スマホと連携できるスマートウォッチはいちいちスマホを取り出さなくてもメールや着信を確認できるほか、日々の行動をモニタリングして記録するアクティブトラッカーといった機能を活用できるわけだが、電池持ちが不安で数日にわたるキャンプや登山といったスマホ自体の充電すら悩んでしまうアウトドア・アクティビティでは導入しづらかった。ところが近年は数日単位で充電せずにすむものが増え、スマートウォッチをアウトドアに持ち出すのが現実的になっている。
「Amazfit T-Rex Pro」はGPSなどの測位を連続稼働させると40時間に落ちるものの、ヘビーユースで9日間、ノーマルユースなら14日間充電不要という大型バッテリーを搭載している。しかも耐熱性?40?70℃、塩水噴射耐性96時間、耐衝撃性など15種の軍事グレードテストに合格(MIL-STD810Gに準拠)しており砂漠から湿度の高い熱帯雨林、極寒の地まであらゆる環境に対応できるという。充電時間も最大1.5時間と比較的短時間だ。
そのスペックにほれ、初めてのスマートウォッチ「Amazfit T-Rex Pro」を雪山に持ち出し、思う存分使ってみた。

●対応スポーツを選択するだけで記録開始
スマートウォッチで何をしたいかというと、スマホのメール受信や着信を見逃さず、それでいて寒さに弱いスマホの電池をポケット内で温存させることだ。そしてせっかくGPS等が搭載されているのでアクティビティの記録もしてみたい。そこでリアルタイムでデータを同期するのではなく、スマホとの同期は1日に数度に控える設定にして出発した。
また、残念ながら「Amazfit T-Rex Pro」の本体でもアプリでもアクティビティの記録を地図では確認できない。地図にルートを記せる「Strava」というアプリをダウンロードし、Amazfitと同期させておいた。現地では「Amazfit T-Rex Pro」の「運動」から「スノーボード」を選択して「GO」。さらに「Strava」の「記録」→「スタート」を押す。休憩までとくになにもしない。

休憩しつつ5時間滑ることを3日間。「Amazfit T-Rex Pro」のバッテリーは45%で収まっていた。スマホはBluetoothで接続されていて、ちょいちょい通知が届くのだがジャケットのポケットにしまい込まれているためかバッテリーの減りは少なめだ。
また、「Strava」で記録されたデータをみると「ここはたしか分岐でしばら悩んだ」「コースの途中に上り坂があって苦労したなぁ」という思い出に浸れる。のんびり滑っているので速度は遅く、ただの思い出だが記録としてはおもしろい。
ただし、振動で通知や着信を教えてくれるわけだが、どこをどういう風に進もうか考えながら滑っているとまったく着信に気づかなかった。運転や[西山1]歩行のとき、まったり滑っているときは認識できるので、のんびりトレッキング、カヌーで湖上散歩のようなシーンには有効なのだろう。
また、普段、スノーボードを楽しむときは転んで腕をついたときのことを考えて腕時計をかなりゆるめに装着するが、それではいっそう着信がわからない。不安に思いつつ腕に装着していたわけだが、いっそルート記録だけと割切ってゆるく装着してもいいかも。
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