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「スープラ」が2000万円オーバー! 映画「ワイルドスピード」以外の北米での圧倒的人気の理由とは?

北米では現行モデルが5代目となる「スープラ」

 1978年にデビューした「セリカXX」は、北米では「スープラ」というネーミングで販売されていた。これは前期型がA40、後期型はA50という型式で呼ばれている。そして1981年、リトラクタブルライトを採用した「セリカXX/スープラ」が販売された。これがA60型だ。

 1986年に登場したA70型は、日本国内でもスープラのネーミングを採用。1G型2.0リッター直列6気筒エンジンと7M型3.0リッター直列6気筒エンジンを搭載しており、輸出モデル専用だったブリスターフェンダーを採用した3.0GTリミテッドも販売されたことで、スープラはそれまでのラグジュアリー路線からスポーツカーであるという認識をされるようになった。

フルノーマル状態の「スープラ」は、日本国内の中古車マーケットではめったにお目にかかれない(C)2022 Courtesy of RM Sotheby's
フルノーマル状態の「スープラ」は、日本国内の中古車マーケットではめったにお目にかかれない(C)2022 Courtesy of RM Sotheby's

●日本より北米での評価が高い「スープラ」

 現在、恐ろしいほど人気が高く、中古車市場価格もうなぎ登りとなっているA80型スープラがデビューしたのは、1993年のことだ。

 エンジンを2JZ型3.0リッター直列6気筒へと変え、前後にダブルウイッシュボーン式サスペンションを採用した。

 A80型スープラが誕生した時期は、アテーサ4WSDシステムを搭載した日産R32型「スカイラインGT−R」やコーナリングマシンとして進化を続けていたマツダFD3S型「RX−7」、アルミボディでミッドシップのホンダNA1型「NSX」などの国産スポーツカーがひしめき合っていた。

 そうしたこともあって、スープラはパワーはあるけど普通のFR、コーナーの限界が低い直線番長、などともいわれていた。しかし6速トランスミッションを搭載するなど、当時のトヨタとしてはあり得なかったスポーツできる大排気量車であることは間違いなかった。

 こうした大排気量のスポーツカーというのは、日本以上に北米で高い評価を受けている。

 北米においては、4代目となるA80スープラは新車当時から販売されており、現在の異常ともいえる価格は、映画『ワイルドスピード』の影響もあるとはいえ、北米でスープラというクルマが名車として認知されていることの証といっていいだろう。

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