モデルごとに最適な製法で打感とやさしさを融合させたアイアン
ダンロップは「スリクソン」ブランドの「ZXi」シリーズ最新モデルを2026年9月12日に発売します。「ZXi7 アイアン(※以下、「ZXi7」)」と「ZXi5 アイアン(※以下、「ZXi5」)」の2つの定番モデルに加えて、今回から新たにやさしさを重視した設計の「ZXiR アイアン(※以下、「ZXiR」)」がラインアップされました。
スリクソンのアイアンといえば、前作が性能バランスに優れた「ZXi5」(2024年モデル)を中心に大ヒットを記録しました。ツアープロのフィードバックをもとに、洗練されたヘッド形状、こだわりの鍛造製法が生み出す至高のフィーリング、そして飛び・操作性・寛容性といったアイアンに求められる性能を高い次元で実現し、人気となっています。
それを可能にしているのがダンロップの独自製法「i-FORGED(アイ・フォージド)」です。これはモデルごとに素材・製法・熱処理加工など、すべてにおいてベストな選択を行うプロセスを指しています。最新モデルの「ZXi7」、「ZXi5」では、さらに心地よい打感と性能バランスを目指して、ベストな製法を採用しています。「ZXiR」は「i-FORGED」は採用していないものの、独自素材により、やわらかい打感を実現しています。
まず「ZXi7」は前作に引き続き、非常にソフトな軟鉄素材「S15C」を採用しながら、鍛造のプロセスが見直されました。熱処理工程の後でスコアライン(溝)加工を行うことで、スピンに影響する最表面の硬度を高め、打感に影響する深部をやわらかく仕上げています。「冷間コンデンス鍛造」と呼ばれる製法で、前作よりもさらに打感が向上しています。
さらに、バックフェースの肉厚部を精密に設計する「PUREFRAME iQ(ピュアフレーム アイキュー)」を採用。スリクソン史上最高の吸い付くような心地よい打感を実現するとともに、ターゲットユーザーの打点位置に合わせた肉厚設計によって余剰重量を創出し、さらなる低重心化も実現しました。これにより、打感とやさしさを高い次元で両立しています。
一方で、「ZXi5」は高強度で靱性(じんせい)のある「クロムバナジウム鋼」を使ったフェースの肉厚設計にこだわっています。ダンロップでは数千回に及ぶ打点シミュレーションを行い、最適なフェース肉厚を模索。強いはじきと寛容性、そしてやわらかい打感を持つ「MAINFRAME iQ(メインフレーム アイキュー)」を作り上げました。
この「MAINFRAME iQ」は、前作と比較して約4グラムの余剰重量を生むことにも成功しており、最適重量配分によって、ヘッドがさらに低重心化されました。より直進性が高く、高弾道でグリーンを狙えるアイアンに仕上がっています。
そして今回新たなモデルとしてラインアップに加わったのが「ZXiR」です。スリクソンらしい打感とスタイリッシュなデザインを踏襲しながら、圧倒的にミスに強く、高弾道で飛ばせるアイアンとなっています。
「ZXiR」最大の特徴は、ダンロップ独自の合金「i-ALLOY(アイアロイ)」を採用したことです。軽量で強度が高く、設計自由度の高い素材で、ソフトな打感と性能の両立に大きく寄与しています。「ZXiR」ではこの「i-ALLOY」の性質を生かし、今までにない肉厚設計のフェースを搭載し、大きなたわみによる高い反発性能を実現。余剰重量を周辺に配分することで低重心化にも成功しています。
ここまでご紹介した3モデルにはいずれも、「スリクソン」独自のV字ソール「TOUR V.T. SOLE」が搭載されています。トゥ・ヒール部に段差をつけ、ソールのバンス角を最適化するV字形状によってインパクト時のスムーズな抜けを実現。コースのさまざまなライから安定したショットコントロールが可能となっています。
従来モデルで培った強みを生かしつつ、製造プロセスを見直すことで、「ZXi」シリーズのアイアンはフィーリング、飛び、寛容性において大きな進化を遂げました。プロや上級者のこだわりに応えるフィーリングを持ちながら、初・中級者でも扱える飛びとやさしさを持ったシリーズとなったのです。
そこで今回はショットに悩みを持つ2人のアマチュアゴルファーに新しい「ZXi」シリーズのアイアンをテストしてもらいました。アドバイザーとしてダンロップ契約選手の稲森佑貴プロを迎え、2人に最適なモデルを探っていきます。
チーピンはやさしく上がる「ZXi5」で解消
今回のテストでは森永高滝カントリー倶楽部(千葉県市原市)のドライビングレンジに弾道計測器「トラックマン」を設置。稲森プロ指導のもと、弾道やヘッド挙動の数値をチェックしながら、2人のアマチュアゴルファーにマッチするモデルを探しました。
最初に試打を行ったのは小野瀬顕さんです。小野瀬さんは、ドライバーからアイアンまで左に大きく曲がる「チーピン」が悩みとのこと。グリーンの外まで曲がることが多く、トラブルに陥るケースもあるようです。
「ZXi7」、「ZXi5」、「ZXiR」の7番を順番に試打した小野瀬さん。「トラックマン」の数値や小野瀬さんのスイングをチェックした稲森プロは、「ZXi5」がベストと話します。
「小野瀬さんには、150ヤード先にあるフラッグを目標に実戦に近い形で試打をしてもらいました。その中で、最も安定感があったのが『ZXi5』でした。他のクラブは少し当てに行く動きがあるように見えたので、アドレスで少し違和感があったのかもしれませんね。
データを見ても、『フェースアングル(インパクトの瞬間のフェース向き)』と『クラブパス(クラブの進行方向)』の差が小さくなっていたので、スイングとの相性も良さそうです」(稲森プロ)
実際に試打を行った小野瀬さんも、「ZXi5」に好感触をつかんでいました。
「構えた感じは『ZXi5』と『ZXi7』がすごく似ていて、違和感は全くありませんでした。ただ打ってみると、『ZXi5』の方が高さが出てくれて楽に感じました。打感もすごくやわらかくて、ボールに当たった時にグッと押すフィーリングでした。
ミスヒットにも強く、“上げよう”とか、“打ち込もう”とか余計なことを考えずに、気軽に振っていけばボールを拾ってくれます。見た目はシャープですが、かなりやさしいアイアンですね」(小野瀬さん)
稲森プロは、「ZXi5」の上がりやすさがチーピン防止に効果があったと分析します。
「小野瀬さんはリリースポイントが早めで、あおり打ちになり、インパクトでフェースが閉じて当たる傾向がありました。ボールを上げようとする意識が強かったのかもしれません。そんな中で『ZXi5』は自然に球が高く上がってくれるので、振り抜きが良くなっていました。ミスした時の幅も狭くなっていたので、コースで結果が出るはずです。
クラブを選ぶ時はやさしさが第一です。僕自身も自分が思い描く球筋がやさしく出せるクラブを選んでいます。新しい『ZXi』シリーズはスリクソンらしいシャープさがありつつ、打感や弾道に違いがありますので自分にとってのやさしいモデルが必ず見つかるはずです」(稲森プロ)
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