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【腕時計入門#02】時計の「りゅうず」ってなに? いったい何の役に立つ? 時刻調整以外にも「なくてはならない」必要な機能とは

●国産初のダイバーズウォッチを製作したセイコーウオッチ!その歴史の歩みとは!

 そんなりゅうずが活躍するダイバーズウォッチですが、実は長い歴史があります。1965年にセイコーから国産初のダイバーズウォッチが販売され、世界的に注目を集めました。
 
 セイコーがダイバーズウォッチの製作に至った経緯について、同社の担当者は次のように話します。

 「1930年代以降、腕時計に自動巻き、防水、カレンダーなどの付加機構を加味する機運が高まりました。戦後、セイコーはこれらの分野に進出し、当時としては非常に画期的だった150mという高度な防水性能を満たした、本格的なダイバーズウオッチの製造に至りました」

国内のダイバーズウォッチを牽引してきたセイコーの代表的ダイバーズ
国内のダイバーズウォッチを牽引してきたセイコーの代表的ダイバーズ

 1965年にセイコーの画期的な技術で誕生したダイバーズウォッチですが、同社での開発はさらに勢いを増します。

 1968年にはより精度の高いメカニカルハイビート(10振動)300m防水ダイバーズを発表。そして、セイコーダイバーズウォッチはダイバーのみならず、冒険家からも評価を受けます。

 1970年、150mダイバーズウォッチが誕生しました。冒険家である植村直己氏が1974年〜76年にかけて行った北極圏12000km犬ぞりの旅に携行され、過酷な環境における高い信頼性が実証されたのです。 

 さらに、1975年にはチタン素材を採用したダイバーズウォッチである、飽和潜水仕様600m防水ダイバーズを発売しています。

 飽和潜水とは通常の空気潜水と異なり、準備されたカプセル内でヘリウムガスを身体に取り込んで体を順応させてから潜水するといった高度な技術です。

 そのため、長時間の潜水溶接も想定し、気密性だけでなく対磁性能も求めれられましたが、表面にセラミックを溶射し、ボディだけでなくネジまでチタンを採用するなど、多くの部品を専用設計することで条件をクリアしました。

 その後は、1978年にはクォーツ式でも飽和潜水仕様の600m防水ダイバーズ、1986年にはセラミック製の外胴を用いた飽和潜水用1000m防水ダイバーズを誕生させます。

 とくに飽和潜水用1000m防水ダイバーズでは、ケースもワンピース成形になっています。

 ワンピース成形は高い切削技術が必要で、海外メーカーでも導入しづらいものです。 

 前述したように、セイコーは1965年から現在に至るまで、数多くのダイバーズウォッチを製造してきました。セイコーが多くのダイバーや冒険家に評価されている理由について、前出の担当者は次のように話します。

 「過酷な環境に耐える堅牢性、防水性、チタン製ケースの軽量性、耐食性などが評価されてきた要因です。また、多くの冒険家、探検家によって、北極、南極、エベレストなど地球のあらゆる過酷な環境下で使用されることで、その信頼性を不動のものとしました」

※ ※ ※

 りゅうずは機械式腕時計の機能を唯一操作できる部品で、機能確保のためには高い防水性やモノづくりへの精度の高さが重要です。故障すると本体への影響が避けられない部分ですから、なるべく丁寧に扱いたいですね。

Gallery 【画像】形はモデルによってそれぞれ!時計を守るりゅうずのポイントを写真で見る(4枚)
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