VAGUE(ヴァーグ)

大容量&クラス最小ボディで“電気から自由になる”

 発売されたばかりのJackery(ジャクリ)の「ポータブル電源1500 New」は、1536Whの大容量と2000Wの高出力を兼ね備えています。

 それに加えて大幅なサイズダウンにまで成功。充実のスペックで、早くも新世代の定番ポータブル電源(以下、ポタ電)として話題となっています。

  • 今回ご紹介するJackeryの「ポータブル電源1500 New」は、定格出力2000W(最大瞬間4000W)、容量1536Whの高スペック! しかも同クラスの旧モデルと比べて、サイズは約44%、重量は約15%削減している

 今回は、そんな気になる最新ポタ電の使い心地を、フォトグラファーのTAKUMAさんがチェック。

 撮影だけでなく、屋外ロケをより快適にしてくれるアイテムを試すため、古き良き時代の“ワーゲンバス”ことフォルクスワーゲン タイプ2の遺伝子を受け継ぐBEVの「ID. Buzz」に「1500New」を載せ、モデルのMANAさんとベイエリアのマリーナへと向かいました。

  • フォトグラファーとして活躍しているTAKUMAさんに、プロの撮影現場で「1500 New」を使用してもらった

 撮影の前に、まずは「1500 New」の基本スペックを紹介しましょう。

 バッテリータイプは安全性が高く長寿命のリン酸鉄リチウムイオン電池で、定格出力は2000W(最大瞬間4000W)、容量は1536Whとなっています。

  • AC100V出力は3ポートで、合計出力は2000Wとなり、瞬間最大出力はなんと4000W! 定格出力は最大20Aで、50Hzと60Hzに対応する
  • USBはタイプA(最大18W)とタイプC(最大30Wと100W)の出力に対応するほか、シガーソケット出力にも対応(最大10A)

 2000Wという出力は一般家庭用コンセントの1500Wを超えるパワーがあるため、エアコンや高出力な電子レンジにも使用でき、複数の家電を同時に使ってもブレーカーが落ちる心配がないのがうれしいポイントです。これはスマホの充電なら約79回、電気毛布なら18時間使用できる計算となります。

 1500 Newを充電するのに必要な時間は、家庭用ACコンセントの場合1時間で約80%。

 およそ1時間半でフル充電となり、専用アプリから「緊急充電モード」を選択すれば、最短80分間でフル充電が可能となります。

  • 1500 Newの充電を行う端子は本体横に配置。運用は家庭のコンセントからの充電が基本だが、出先では後述のソーラーパネルや車載シガーソケットからの給電、さらにはシガーソケットよりも高出力なドライブチャージャーでの充電も可能だ
  • SolarSaga 200W ソーラーパネル(別売り)を使えば、屋外で1500 Newを充電することも可能。なお、充電用のポート類はサイドパネルに設置されているので、車内など狭い空間での充電中も背面をベタづけして設置できる

 ロケ中の電源確保が必須な仕事柄、多種多様なポタ電に触れてきたフォトグラファーのTAKUMAさんは、「軽くてコンパクトなのでラゲッジへの積み込みがスムーズなのがうれしかったです。普段は災害の備えのために家に置いておきたいので、積み降ろしが楽っていうのはけっこう大切なんです」と、1500 Newの第一印象を話してくれました。

  • 1500 Newの重量は約14.5kg。折り畳み式のハンドルつきで持ち運びやすいので、移動の多いアウトドアでも快適。ハンドルを折り畳めばコンパクトになるので、収納時にはかさばらない

「1500 New」の寸法は、ハンドルを畳んだ状態で幅330x高さ221x奥行き242mmとなっており、1000Wh~1500Whクラスで最小サイズ(※1)を実現しています。

  • 左が1500 Newで右が1500 Pro

 それだけでなく、2023年に発売された同クラスの旧モデル「1500 Pro」と比べると、約44%もの小型化に成功。重量も14.5kgと、1500 Proの17kgに比べると、はっきりわかる差を生んでいます。

(※1)2025年9月時点 1000Wh~1500Wh帯双方向インバーター搭載のリン酸鉄モデルにおいて(Jackery調べ)

1500 Newについて詳しく見る!

大容量ポタ電があれば休憩時間はここまで豊かに

 TAKUMAさんとMANAさんを乗せたフォルクスワーゲン「ID. Buzz」が冬空のマリーナに到着すると、さっそく撮影が始まりました。

 曇りの早朝で光量が控えめなため、TAKUMAさんはモデルとクルマを照らすため2つのストロボを用意しますが、1500 Newはもちろん、ストロボの2台同時使用を難なくこなします。

  • 実際にストロボを立てて撮影がスタート。ストロボにはバッテリーが付属するが、電力の消耗が激しいため、1500 Newがあるとバッテリー残量を気にせず撮影できるので安心だという
  • ストロボや編集用PCを1500 Newに接続して使用した
  • 「ムービー撮影など、カメラのバッテリー消費が激しいシチュエーションでは、1500 NewからUSBでカメラ本体に給電するのもアリ」と、TAKUMAさんは言う
  • 1500 NewのアシストでTAKUMAさんが撮影したMANAさん。クルマもモデルもきれいな明かりで撮れています!

 海を背にポーズを変えていくMANAさんの姿を、快調なリズムでTAKUMAさんはカメラに収めていきます。

 一息ついたところで、体を温めるためコーヒーブレークをすることに。

 1500 Newに装備されるUSB出力ポートは、タイプCが2つ、タイプAが1つ。

 AC出力は3つで、さらにシガーソケット出力も装備するなど文句なしの充実ぶり。

  • モデルには待機や休憩がつきもの。そんな時には、1500 Newでお湯を沸かしてコーヒーをいれ、温かい電気毛布でくつろいでもらった

 USBではスマホやノートPC、ゲーム機などを充電可能で、3つのAC出力ポートでは車載冷蔵庫や電動自転車といったコンセントを使う家電などにも電力を供給できます。

 各ポートは同時使用が可能なので、最大7つのデバイスを使用できるというわけです。

 電気ポットで湯を沸かし、ドリップタイプのインスタントコーヒーを手早く用意するMANAさん。

 電気ポットは比較的消費電力(W数)の大きい家電の代表ですが、膝にかける電気毛布と同時に使用してもまったく問題なし。寒空のなか薄手の衣装を着こなすMANAさんも暖かそうです。

  • 撮影した写真をチェック! 充電事情が良いと、みな安心して撮影に挑める
  • もちろんUSB端子を使って携帯の充電も可能だ! 写真ではUSB端子に接続した電気毛布を使用しながら、急速充電対応のAC充電器を接続して携帯電話を充電している

「ポタ電を使いこなせるか不安でしたが、シンプルで直感的に操作できるので簡単。いつものインスタントコーヒーも、海辺で入れたてを飲むと信じられないほどおいしくてテンションがアガります!」とMANAさん。

「撮影の合間にカフェを探して休憩することが多いですが、現場でさっとお湯を沸かしてブレークすれば、モデルと作り上げてきた良い緊張感が崩れにくいですね。温かいコーヒーがあるだけで、スタッフみんなが笑顔になれたのはすぐにお湯を沸かせるポタ電と電気ポットのおかげです」(TAKUMAさん)

  • 消費電力の大きいドライヤーやヘアアイロンも屋外で使用可能! これにはスタイリストもモデルも驚き!

 コーヒーを飲み終えたら、海風に吹かれたヘアスタイルをドライヤーやヘアアイロンでケア。自宅で使い慣れた家電アイテムを持ちこんでそのまま使えるのも、1500 Newの真骨頂です。

1500 Newについて詳しく見る!

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