進化を止めないロジェ・デュブイのクロノグラフ、キャリバーRD780の魅力とは

　従来の高級時計の概念を打ち破るハイパーオロロジーを理念に、独創的な世界観を卓越した技術の下で体現するブランドとして1995年に誕生したロジェ・デュブイ。

　創業者ロジェ・デュブイ氏は、時計師としてのキャリアを歩み始めた最初の9年間にクロノグラフムーブメントの開発に携わり、その経験と情熱を基盤にブランドを立ち上げました。

　以来クロノグラフ機構は、このメゾンのDNAを象徴する要素となっています。

　今回紹介する「エクスカリバー スパイダー フライバック クロノグラフ」は、ロジェ・デュブイとしては第5世代となるクロノグラフにして、メゾンとして初めてフライバック機構を搭載した、記念碑的なムーブメント・キャリバーRD780を搭載したタイムピースです。

　ベースムーブメントにストップウォッチ機能を組み入れた一体型クロノグラフムーブメントとして設計されたキャリバーRD780は、コラムホイールをダイヤル側に配した構造によって視覚的なインパクトを与えるとともに、正確な計時を実現。

　また自動車のギアシステムに着想を得た垂直クラッチや、クロノ秒針の動きを安定させて計測精度を高めるセカンドブレーキシステム、ダイナミックな動きが楽しめる3時位置の回転式ミニッツカウンター（特許出願中）など、革新的な機構を惜しみなく採用。

　時計全体の美観と実用性を大きく高める数々の複雑機構は、2023年のデビュー以来多くの時計愛好家の心を震わせてきました。

ピンクゴールドとブラックチタンが織りなす力強いコントラスト

　今回発表された新作では、ケース素材に18KピンクゴールドとブラックDLCチタンを採用。

　花柳とあたたかみを感じさせるピンクゴールドと力強いブラックが織りなすコントラストが、ワイルドかつスポーティなスケルトンデザインをラグジュアリーに演出します。

　スケルトナイズされたプッシャーや立体的な造形のリューズ、ダイナミックに削り取られたシンメトリー構造のダイヤルが生み出す奥行きも見どころのひとつ。

　前述した3時位置の回転式ミニッツカウンターや、9時位置に顔を覗かせる12°傾斜したバランスホイール、6時位置で燦然と輝くコラムホイールなど、正確な計時計測機能を提供する複雑機構を余すことなく楽しめます。

　さらに本モデルの価値を高めているのが世界88本限定という希少性の高さ。タキメータースケールにそっと忍ばせた“88”の数字は、ロジェ・デュブイ氏のラッキーナンバーにちなむもので、ここにも特別な意味を宿しています。

　モータースポーツのエネルギーと高級時計の美学を昇華させた、現代のクロノグラフの到達点というべき1本。その鼓動と迫力が、手にする人に強烈なインスピレーションを与えてくれるはずです。

製品仕様
「ロジェ・デュブイ　エクスカリバー スパイダー フライバック クロノグラフ」
・品番：Ref. DBEX1138
・価格（消費性込）：2051万5000円
・ケース径：45mm
・ケース：18Kピンクゴールド、ブラックDLCチタン
・ストラップ：QRSラバーストラップ
・ムーブメント：機械式 自動巻き キャリバーRD780（ジュネーブ・シール取得、フライバッククロノグラフ）
・パワーリザーブ：約72時間
・防水性能：10気圧（100m）
・限定数量：88本