●走りも所有する喜びも満たす純正系カスタムカー
「AUTECH(オーテック)」とは、日産車専門に手掛けられたカスタムカーブランド。ベース車両の持つ魅力や個性を最大限に活かしながら、デザインや質感、機能をより高めることで高い満足感を味わえるモデルを多数ラインアップしています。
今回VAGUEの副編集長・三宅が休日の相棒に選んだのは、「エクストレイル AUTECH e-4ORCE」。AUTECHブランド発祥の地である湘南・茅ヶ崎の「海」と「空」をイメージさせるブルーを身にまとったスペシャリティカーで、ショアジギングを楽しむべく太平洋の大海原を目指しました。
ベース車の「エクストレイル」は、2022年にフルモデルチェンジを遂げ、その技術力の高さで2022-2023テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。「タフギア×上質」を掲げた日産が誇る最新SUVが、カスタムカーAUTECHとしてどうアレンジされたのか、期待が膨らみます。
「出発前にエクステリアをチェックしてみましょう」という三宅が注目したのが、日産のデザインシグネチャーであるVモーショングリルに縁取られたフロントグリルと、AUTECH専用のプロテクター類です。
「角度によって見え方を変えるグリルのドットパターンが印象的です。そして、フロントからサイドのドアロア、リアにかけて配されたメタル感のあるプロテクターがワイド&ローなスタイルでボディ全体をスタイリッシュに引き締めています」(三宅)
●月面探査車両にも応用される“e-4ORCE”で疲れ知らず
目的地となる茨城の海までの約250km、「エクストレイル AUTECH e-4ORCE」とのドライブをスタートさせることに。
「エクストレイル AUTECH e-4ORCE」のコックピットに収まり、走り始めて三宅が最初に感じたのは「1.5L直列3気筒ターボエンジンを発電専用に搭載する『e-POWER』システムのドライバビリティは驚くべきレベルの高さ」だということ。
カスタムカーというと、純正の良さがボヤケてしまうこともありますが、AUTECHなら日産の純正系カスタムということで解像度の高さが段違い。しっかりと作り込まれたベース車だからこそ、その魅力がカスタマイズで際立つことがわかります。
「“e-4ORCE”のおかげか、カーブが多く加減速を繰り返す首都高でも、見通しの良い郊外の高速道路でも走りに安定感があります。“e-4ORCE”ってJAXAが開発中の月面探査車両“ローバ”の研究モデルにも応用されている4WDの車両制御技術ですが、そういうのってワクワクしますよね」(三宅)
エクストレイルも4代目となり成熟が進んでいることを実感させてくれます。安定感だけではなく、ドライバーの意思通りのハンドリングにはリニアに応答してくれるので、とにかく運転そのものが楽しいのだそうです。
●釣りクルマに最適な小回り&積載性
今回は“ショアジギング”という「岸=ショア」から「ジグ=ルアー」を投げるスタイルのフィッシングで、ヒラメやマゴチを狙います。
「エクストレイルはゆとりのあるボディサイズの割には小回りがきくので、狭い不整地にまで分け入っていく釣りクルマにも最適ですね」と三宅。釣り道具を積み込んで、海岸線を気ままに走りながらポイントを探っていくランガンスタイルにも使い勝手のよさが光ります。
「水平線に向かってロングキャストをするだけでストレスが吹っ飛ぶなぁ」と、いつになく穏やかな表情を見せる三宅。「ショアジギングは道具もシンプルでスポーティ。快適なSUVとのドライブと併せて楽しむ釣り企画なんかどうかな?」と、新たな構想も湧いてきている様子。
「魚の反応はなかったけれど、潮風に吹かれてロッドを振るだけでリフレッシュできました」と、やりきった表情で再びエクストレイルのステアリングを握り、海岸を更に北上。次なる目的地へ向かいます。
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