手を取り合い、30年をともに駆けぬけた「Studie×BBS LM」
鈴木「子供のころからクルマが大好きで、いつも自動車雑誌を穴のあくほど眺めていました。特にヨーロッパのレース記事を見つけると、カッコいい写真を切り取って部屋に貼ったりして。そこに写っていたほとんどのマシンがBBSホイールを履いていたんです。特にBMWの足もとは、いつもBBSでした。いつからか“BMW×BBS”が僕にとっての憧れとして脳裏に刻み込まれました」
――BMW専門のチューニング&カスタマイズショップにして、日本におけるBMW文化を育む存在といっても過言ではない「Studie(スタディ)」は、2025年に創業30周年を迎えました。その牽引役にして、グループの代表を務める鈴木“BOB”康昭さんは、BBSの象徴的存在である「LM」を眺めながらそう切り出します。
鈴木「免許を取って初めて買った愛車には、無理してローンを組んで、足を変えて車高を落として、BBS RS001を履かせました。そうしたら走りが劇的に改善したんです。僕はクルマのチューニングに興味を持ち、そこに没頭していくようになりました。だからスタディの設立は、BBSが後押ししてくれたようなものです」
新田「そんなに思い入れを持ってくださるなんて、嬉しい限りです。そんな方々が大勢いると聞いたらなおさら。私はBBSジャパンという会社を動かすことになって、大きなプレッシャーがありながらも、このうえない歓びを感じています」
――と、続けるのは株式会社BBSジャパンの代表取締役社長を務める新田孝之さんです。彼はコンサルティングや投資の会社で25年以上のキャリアを積み、2023年にBBSジャパンにやってきました。組織を分析し、経営改革を伴走するプロフェッショナルが、今度は当事者として半世紀以上の歴史を持つ老舗製造業の経営に乗り出したのです。
新田「BBSにはまだまだ未曾有の可能性があります。長年の歴史があり、そこで培われた技術がある。そんなBBSをもっと成長軌道に乗せたい。そこで私は周囲の後押しも手伝って、自分で舵をとる決意をしました。熱狂的に愛していただいてくれる方々を大切にしながら、BBSというブランドをより世の中に広く、深く、拡げていきたい」
鈴木「スタディを立ち上げたオープン初日に、このBBS LMを販売した記憶があります。それがまさかスタディの一年先輩(1994年発売)だったとは。どこか同盟同士のような縁を感じますね。これを見ると、確かに長年の歴史と、そして技術を感じます」
新田「これは我々にとって大きな財産です。2ピース鍛造ホイールは、リムとディスクとを接合しなければならないので手間がかかる。でも、我々のポリシーとしてずっと生産を続けていて、また新型モデルが出たらサイズマッチングも拡大しています。実際、お客様に話を聞くと“LMを8セットも買いました”って方もいるんです。クルマを変えてもホイールだけはずっとLMでいてくださるなんて、とても嬉しいですよね」
鈴木「僕自身もいままで数えきれないくらいのLMを履いてきました。ここまでのロングセラーになったことが必然だと思えるほど、LMはデザイン的に完璧! ロレックスのデイトナや、エルメスのバーキン、ライカのMシステムなんかと同じで、これ以上、手を加えようがない。どんな時代のどのBMWにもマッチするし、いつまでも飽きない。ホイール選びで“エレガント”と“スポーティ”って相反するものだと思うけど、そのバランスが究極的にいいんでしょう」
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