VAGUE(ヴァーグ)

スライサーのアマチュアは「ZXi RKT MAX」でミート率が安定

 まずは糸矢さんが「ZXi RKT」シリーズのテストを始めました。糸矢さんはドライバーに苦手意識があり、コースで握る機会が少ないとのこと。インパクトでフェースが開き、ボールが右に曲がるスライスに悩んでいます。

  • ドライバーに苦手意識がある糸矢さんだが、「ZXi RKT MAX」を手にすると弾道が大きく変わった[写真:角田慎太郎]

 稲森プロは、糸矢さんのスイングを見て、「トラックマン」のデータと照らし合わせた結果、最適と考えたのは、4モデルの中で最も寛容性に優れた「ZXi RKT MAX」でした。

「スライスを根本から直すには、スイングそのものを変える必要があります。クラブ選びでは現状のスライスを生かしつつ、使える球にするにはどうすべきか考えると良いでしょう。糸矢さんは小ぶりなクラブが好きなようで、最初はコンパクトに見える『ZXi RKT LS』が好印象でした。余分なスピンを抑えることで、右に飛んでも弾道の強さがありました。

 しかし、インパクトの打点の安定性、曲がり幅の少なさを考えると『ZXi RKT MAX』の方が安定していました。コースで一定の曲がり幅に収まってくれるのでスコアメークが楽になるはずです」(稲森プロ)

  • 「ZXi RKT MAX」ではトゥ寄りだった打点がセンター近くに集中。インパクトの当たりが明らかに良くなっていた[写真:角田慎太郎]

 ちなみに稲森プロが選んだ「ZXi RKT MAX」のスペックは9度でした。つかまりを良くしてスライスを防ぐにはロフト角を増やすのが一般的ですが、稲森プロは構えやすさと弾道的に9度が最適と考えたようです。

「ロフトを立てることでミート率が高くなりますし、打ち出し角が低くなる分、ボールの曲がり幅も小さく抑えられます。フェースが立って見えることで叩くイメージが湧きますし、当てやすさという意味でも9度が最適でした」(稲森プロ)

 糸矢さんも、9度の「ZXi RKT MAX」にかなり手応えを感じたようです。

「『ZXi RKT』のいろいろなモデルを打たせてもらって、構えた時の印象が全く違いました。稲森プロにはウエイトやロフト角をいろいろ調整していただき、しっくりきたり、こなかったりとクラブによる違いを知ることができました。構えた印象だけなら『ZXi RKT LS』でしたが、安心して振れたのは『ZXi RKT MAX』でしたね。このクラブを使えば、コースでもドライバーをしっかり振り抜けるかもしれないという期待感が湧いてきました」(糸矢さん)

小野瀬さんは「ZXi RKT TR」の9度のロフトを増やす調整で飛距離アップ

 続いては小野瀬さんの試打です。小野瀬さんは平均250ヤードと飛距離が出ますが、最近は左に大きく曲がるチーピンに悩まされています。スタートホールでいきなり左OBを打ってしまうことが多々あるといいます。

  • 左に大きく曲がるチーピンに悩む小野瀬さんには、ロフトを増やす調整を加えた「ZXi RKT TR」がフィットした[写真:角田慎太郎]

 スタンダードモデルの「ZXi RKT」から試打を始めた小野瀬さんは、いきなり快音を響かせます。ターゲットに真っすぐ打ち出されて左に少し曲がるドローボールが飛び出し、「トラックマン」のデータでも飛距離が260ヤードを超えました。

「少し先っぽに当たったと思ったのに球が強いし、曲がりも想像以上に少ないです。今までチーピンが出た後は、それを嫌がって右にプッシュすることが多かったのですが、『ZXi RKT』はつかまりが良くて、右のミスを消せる安心感がありますね」(小野瀬さん)

 小野瀬さんの弾道を見た稲森プロは、「程よくつかまった球でチーピンではないですね。アライメントを少し右方向にズラしてあげれば、完璧なドローボールですよ。スピン量も適正ですし、スタンダードは相性が良さそうですね」とコメントしました。

 1本目から好結果を出した小野瀬さんでしたが、この日最大飛距離をマークしたのは4本目に試打した「ZXi RKT TR」でした。

  • 苦手意識があったディープフェースでも、「ZXi RKT TR」は構えやすかったと小野瀬さん[写真:角田慎太郎]

「スタンダードモデルよりもヘッドに重さが感じられて、ダウンスイングでワンテンポ遅れて下りてくる印象でした。しかし、インパクトからフォローにかけてはスッと抜ける感覚で、振り抜きの良さが抜群です。ディープフェースのドライバーには苦手意識があったのですが、『ZXi RKT TR』は全然気になりませんでしたし、むしろ構えやすかったです。

 スリクソンのドライバーは難しいイメージが強かったですが、最新モデルを打って印象がガラッと変わりました。打ちやすいし、飛距離も出ますね」(小野瀬さん)

「ZXi RKT TR」を使った小野瀬さんの弾道データは、ボール初速66.2メートル毎秒、スピン量2165回転で飛距離271.2ヤードという驚異的な伸びを記録。大幅な飛距離アップの裏には、稲森プロが加えた細かな調整がありました。

「球筋的にはスタンダードモデルよりも『ZXi RKT TR』の方が強く見えたので、細かな調整を加えました。いろいろなパターンを試しましたが、9度のヘッドのロフト角を+1度する調整がはまりましたね。10.5度のヘッドを使うよりも弾道に強さがあり、適度なつかまりで右のミスを減らしながらチーピンも防止できていたので、かなり理想的な弾道になったと思います。

 スリクソンのヘッドは『QTS(クイック・チューン・システム)』が搭載されていて、弾道の高さやスピン量を調整できますので、よりスイングやパワーに合ったドライバーを手にすることができます」(稲森プロ)

コースで打つと安心感と振り抜きやすさが段違い!

 練習場でベストなドライバーを見つけた糸矢さんと小野瀬さんには、コースのティーイングエリアで実際にボールを打ってもらいました。

「クラブは小ぶりな方がいいとずっと思っていましたが、ドライバーに関しては『ZXi RKT MAX』の大きさが安心感につながっています。特にコースのティーイングエリアに立つと、構えやすい顔のドライバーを使う良さをすごく感じられますね。のびのびとスイングできますし、芯を食ったときの感触が本当に気持ちいいです。弾道も高く上がりますし、理想的な1本が見つかりました」(糸矢さん)

  • コースでの試打は森永高滝カントリー倶楽部(千葉県市原市)のエキストラホールで実施。糸矢さんは曲がり幅を抑えた強いフェードで、いい球が出ていた[写真:角田慎太郎]

「ここまで弾道が変わるのかとビックリしています。いつものチーピンが出なくて、少しだけ左に曲がるドローボールが打てています。何も意識せずに気持ち良く振り抜くだけで、ヘッドが良い位置に戻ってきてくれますね。

 今までは良い位置に戻そうと手先で変に操作してミスになっていましたが、『ZXi RKT TR』はクラブに任せておけばいいと思えました。フィニッシュで手を離すことなくピタッと決まりますし、飛距離も出ていて申し分ないです」(小野瀬さん)

  • 悩みの種だったチーピンがキレイなドローに変化した小野瀬さん。260ヤードオーバーの飛距離をコンスタントにマークしていた[写真:角田慎太郎]

 コースでの試打を見届けた稲森プロは、以下のようにまとめます。

「今回はシャフトを純正の『Diamana ZXi-II 50(S)』に固定し、ヘッドだけを最適なものに調整しました。スリクソンは調整機能が豊富で、ロフト角やライ角、重心位置を好みに合わせて変更できます。振り心地や弾道が大きく変わりますので、ぜひいろいろなパターンを試して、最適なものを見つけてほしいですね。ドライバーは気持ち良く振り切れることが一番のポイントです。新しい『ZXi RKT』シリーズなら、レベルに関係なくベストなドライバーを見つけることができますよ」(稲森プロ)

「ZXi RKT」シリーズはフェアウェイウッド&ハイブリッドも秀逸な完成度

 スリクソン「ZXi RKT」シリーズはドライバーだけでなく、フェアウェイウッドとハイブリッドもラインアップされています。

  • 写真右が「ZXi RKT フェアウェイウッド」の3番、左が「ZXi RKT ハイブリッド」の4番[写真:角田慎太郎]

「ZXi RKT」のフェアウェイウッドとハイブリッドは、フェース素材こそステンレスですが、それぞれに最適化された3つの“エンジン”による「RKT FACE」で性能を高めています。

 肉厚設計でフェースの大きなたわみを生む「i-FLEX」、オフセンターヒット時の方向安定性を向上させる「VARIABLE ROLL DESIGN」、4層構造のボディーでたわみの効果を最大化する「REBOUND FRAME」によって、ロケットのような加速と高精度にグリーンを狙う高弾道を実現しました。

 今回は小野瀬さんに「ZXi RKT フェアウェイウッド(#3)」、糸矢さんに「ZXi RKT ハイブリッド(#6)」をそれぞれ試打してもらいました。

「見た目が小ぶりなので難しいかと思いましたが、ボールが拾いやすいですし、3番ウッドでもしっかり上がってくれます。フェースのはじきも気持ちよかったです。3番ウッドは正直苦手で、バッグに入れているものの、コースでは全く打っていませんでした。『ZXi RKT フェアウェイウッド』なら3番ウッドでも使えそうですし、クラブのおかげでショットが楽になることがあらためて分かりました」(小野瀬さん)

  • 3番ウッドでも楽に上がってくれるという小野瀬さん。「ZXi RKT フェアウェイウッド」の3番ウッドは、カーボンクラウンの採用で低重心化することでボールが上げやすくなっている[写真:角田慎太郎]

「6番ハイブリッドは初めて打ちました。アイアンに比べてヘッドが大きいので安心感がありますし、適度に重さがあってしっかりしています。ロングアイアンよりもボールが浮きますし、ミスヒットにも強い。やさしく振っても飛距離が出てくれます。セカンド以降はアイアンを多用していますが、6番ハイブリッドのようなクラブがあると、ラウンドがもっと楽になりそうです」(糸矢さん)

  • 「ZXi RKT ハイブリッド」は17度の2番から28度の6番まで5番手をラインアップしている。やさしく上がる6番ハイブリッドはコースで武器になる[写真:角田慎太郎]

 スリクソンというブランドは、多くの契約プロが使用する分、どうしてもアスリート向けというイメージが強くなります。しかし、現在スリクソンでは、「OBSESSED WITH IT」というブランドメッセージを掲げています。ゴルフに夢中になる全てのゴルファーに寄り添った製品の開発に努めているのです。

 そのような中でリリースされた新しい「ZXi RKT」シリーズは、ゴルファーが求める飛距離性能と寛容性、そして幅広いレベルのゴルファーが気持ち良く振り抜けるバリエーションの豊富さ、フィッティング性を備えています。ぜひスリクソンはアスリート向けという先入観を捨てて、クラブを手に取ってみてください。ボールを高く・真っすぐ・遠くに飛ばせる爽快な振り心地の虜(とりこ)になるはずです。

【撮影協力:森永高滝カントリー倶楽部】
所在地:千葉県市原市古敷谷1919

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