●ブランドを象徴するロングセラー“アドミラル”、待望の最新モデル

　1955年、世界的に有名な高級時計メーカーで製造に携わったルネ・バンヴァルトが、スイスのラ・ショー=ド＝フォンにて立ち上げたコルム。

　ライン上に整然とパーツが並ぶ華麗なムーブメントをデザインの主役に据えた“ゴールデンブリッジ”や、本物の20ドルリバティコインをダイヤルにあしらった“コインウォッチ”、風防に使用した分厚いドーム型サファイアクリスタルがユニークな“バブル”など、ずらりと並んだコレクションはどれも遊び心たっぷり。

　アヴァンギャルドな感性を卓越した技術で表現するアーティスティックな高級時計ブランドとして、多くのファンを魅了している。

　そんなコルムのアイコニックモデルとして君臨するのが、“アドミラル”。初代モデル誕生は1960年、なんと半世紀以上の歴史を誇るロングセラーだ。

　1957年から2003年にかけて英国で開催されていた国際的なヨットレース・アドミラルズカップからインスピレーションを得たタイムピース。

　初代モデルはスクエアケースに収められたリッチなイメージのドレスウオッチとしてデビュー、やがて1983年のリニューアルにより、ヨットのナットから着想を得た12角形ケースや国際海洋信号旗を用いたアワーマーカーなど、今に伝わるデザインコードが確立。

　ヨットレースのスポーティでエレガントな世界観を落とし込んだ意匠は、海を愛する人々の間で長年にわたって愛されてきた。

　今回紹介する新作モデルは昨年2022年3月にリリースされていたもの。世界的に蔓延する新型コロナウイルスの影響でいったんは発売が延期されたモデルが、この1月より満を持して日本上陸を果たすこととなった。

●伝統のデザインコードをモダンな感覚で再解釈。シーンを選ばないラグジュアリースポーツ

　新作「アドミラル 42 オートマティック」は、ひと言でいえば伝統のデザインを現代的な感覚でアップデートさせたスポーティなラグジュアリーウォッチ。

　おなじみの12角形ダイヤルは健在だが、インデックスはシンプルなバータイプに変更。アイコニックな海洋信号のモチーフはミニッツトラックとともにインナーベゼルにシンプルな表現で描かれるなど、新たな解釈の下、トーンを抑えたモダンなデザインに生まれ変わっているのが大きな特長だ。

　カラーダイヤルはブラックとネイビーの2種類で、どちらもダークなトーンとシャープなシルバーが美しいコントラストを見せている。

　ダイヤルにはいずれも表面にエンボス加工が施されており、ワントーンでも光の差し込む角度によってさまざまな表情の変化が楽しめるようになっている。精悍なイメージの3連ブレスレットや視認性を高めた無反射サファイアガラス、10気圧防水など実用性の高い仕様も好印象だ。

　休日のスポーティな装いや水辺のバカンスにはもちろんぴったりだし、ビジネススーツに合わせれば、スマートなスタイリングの中に散りばめた遊び心が個性を放つ。シーンを選ばずオールラウンドに使える、モダンなラグジュアリースポーツだ。

●製品仕様
■コルム　アドミラル 42 オートマティック
価格（消費税込）：88万円
ケース径：42mm
ケース厚：10.3mm
ケース、ブレスレット：ステンレススティール
ガラス：サファイアクリスタル(無反射コーティング)
ムーブメント：自動巻き CO 395
駆動時間：パワーリザーブ42時間
防水性能：100m／10気圧
発売：2023年1月11日